Joshua story.
思い返してみれば僕の人生でよかった事などひとつもなかった。
幼少期の思い出と言えるものはなく、ただ今でも思い出せることは地獄みたいにあれた自分の家と、母親の姿。
毎日のように暴力を振るわれて近所の人がそれを通報して……
僕は等々孤児院のようなところに入り
僕の人生はそこら辺で書かれているような壮絶な人生を描いたストーリーよりも酷いのかもしれない。
学生時代では、僕は学費を少しでも浮かせるために自分の学力をあげるために必死に勉強をした。
そこで得た奨学金などで生活をやりくりして過ごした高校時代はまさに僕の青春と言ってもいいだろう。
今となってはたくさんの資金に囲まれた生活で何一つ不便なことは無い。
ではなぜ僕は今宝石を扱う店を経営してるかって?
それは、まさに学生時代僕が通りかかったある宝石店がきっかけだ。
忘れもしない雪の日の出来事だ。
僕は早く家に帰りたくて早足で歩いていた中、唯一僕の目を引く景色があった。
❄️「わぁ……」
そこで見たのが宝石だった。
宝石は輝くあまり、僕の顔までを明るく照らした。
僕はその宝石を見た時、なぜか宝石が羨ましいと思う衝動にかられた。
なぜなら宝石にはごみひとつついていなくて、そして何より
ひとつの劣りもないぐらいの輝きを放っていたからだ___
僕は宝石が羨ましい。
まるで宝石はまだ世界の愚かさ、汚さを知らない赤ん坊のようにどこにも汚れのない心のように光っている。
その光は 純粋 そのもののようであった。
その宝石に目が釘付けになっていたとき、
??「宝石は好きかい?僕?」
そう話しかけてくれた人との出会いが僕の原点であった
🐴「お店の中へ入ればこの宝石よりもたくさんの種類の宝石があるよ?」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。