第80話

77話
18,116
2019/05/13 12:37




無視するのはあまりにも気が引けた。


だから、とりあえず電話に出ることにした。



『な、なに……?』


🦁「今どこ」


『どこって……』



『行ったら来てくれるの?』



🦁「ッ………」



🦁「それは……」


てひょんがなにか言おうとした時


後ろから声が聞こえたんだ。


その声は リサさん にそっくりで


『ほら、やっぱりそうだった。どうせ、リサさんといるくせに。』


🦁「それはッ!!」


『もういいよ、おやすみなさい』



私は腹が立ち電話を切ってしまった。



それは、一方的だった。



自分が大人気ない。



『はぁ……』



怒りといい、色々な感情が入り交じって頭が痛くなる。



こうなったら



『寝よう』



寝て忘れよう



そう思い思いっきり目を閉じる。



そうしながらちょっと経った。



私の部屋の扉が きぃ と音を立てて開く。



じみんさん……?



🐥「寝たかな……」



なんて言ってこちらへとくる。



そっと近づいてきたと思うと



🐥「やっぱり あなたちゃんは僕の天使みたいだ。」



そう言って私に口付けを落とすんだ。



一瞬思考が停止する。



じみんさん を この時から



普通のビジネスパートナーだとは思えなくなってきたなんて



認めたくもない。






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