第235話

229話
9,236
2019/08/03 05:38



🦁「ここじゃあれだし、会社の外でも歩いてみる?笑」



『うん、いいよ』



外はもう、夕方。



夏の夕方というのは、普通にまだまだお昼時のように暑い。



🦁「いや〜、最近は猛暑日が続くから困るよな〜笑」



『そうだね笑』



そんなたわいも無い話をする。



🦁「ねぇ、あなたはさ、あっちの会社に残るの?」



『うん』



私がそう答えると、てひょん は ふっと笑って



🦁「うん、そう言うと思った笑」



なんて言って笑っていた。



🦁「実はさ、今日あなたはこの会社へ戻ることについての答えを出しに来たことを知ってるんだよね〜、僕」



『え、なんで?』



🦁「え、聞いてない?」



『え?』



🦁「え、じゃあなんていうていでここに来たの?」



『あ、えと、ゆんぎさんが会社の利益を使って私を引き戻すとかなんとかって……』



🦁「えぇ?!」



🦁「………ははっ笑」



🦁「ゆんぎひょんらしいね笑」



🦁「あなたさ、その話信じてる?」



『うーん……笑』



🦁「ゆんぎひょんがそんな事するわけないじゃん!!笑」




🦁「今日はね、僕がどうしても話したいことがあるからってあなたを呼び出しといてって言ったんだ笑」



『えぇ?!』



それは やり方が ゆんぎさんらしいのもわかる……



『あ、で、話ってなに?』



🦁「………あなた」



『ん?』



🦁「僕ね、あなたに愛されて…愛を教えて貰って……また再び僕に心をくれたあなたが……」













🦁「大好きだよっ!!」



そういった瞬間、てひょんの目から大粒の涙がひとつ零れた。






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