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2019/08/25

第3話

一目惚れ : 瀬戸康史



ハッと体が起き上がる。

またやってしまった。自分が営む古本屋で一夜を過ごしてしまった。

昨日、気になった小説を読み進めていきそのまま寝落ちしてしまったらしい。

一旦2階にある自分の部屋に戻ろうとした時、店のドアが開いた。

「ごめんください…」

こんな朝早くに来るお客さんも珍しいのに、若い女性なんてもっと珍しい。

『いらっしゃい。』

声を掛けると、女性は笑顔で話し出した。

「古本が好きで古本屋さんを探してたらここを見つけたんです。」
『それは、ありがとうございます。』

若い女性が、古本屋巡りか…

俺はそう思いながらも、昨日の続きを読み出した。
心の中では早く帰れと…いやなんでもない。

「こんな私がって…感じですよね笑」

女性は俺がいる机の前に立って3冊の本を置いた。

『いや…』
「あの、その本」

女性は俺の持つ本を指さした。
よく見るとこの女性が買うと言った本3冊は俺の持つ本の続きだった。

『この本面白いですよね。』
「はい。読むと止まりませんよね笑」

俺は会計を済ませて本を渡した。

「あ、また来ますね?」
『ありがとうございます。』

女性はそう言ってドアに向かって行く。

「ネタバレはしないようにしますね?笑」





からかっている貴女に俺は一目惚れしてしまった。