早速目に付いたオシャレな美容院に足を踏み入れた。
甘い香水の匂いが鼻を抜ける
椅子まで案内されて、
(AEDのくだりはさすがにカットします笑)
そのままハサミの規則正しい音と共に私の髪が短くなっていく
不安だった東京が、菊池さんのおかげで少しずつ心が穏やかになっていくのを感じた。
あっという間にカットが終わり、会計を済ませると、菊池さんに見送られながら外へ出る
気をつけてと言われた傍から派手に転んでしまった…
これ終わったな、
菊池さんに左手を引かれて再び美容院へ戻ると、2階に連れていかれ、消毒を受ける
てっきり痛いやつの消毒するのかと思ったけど(←語彙力笑)、菊池さんは丁寧に消毒してくれた
無意識だけど、涙目で上目遣いになってる(え
ちょっと菊池先輩いい人過ぎない笑!?
店を出ると、カラン、とドアが閉まると同時にと音を立てて私は歩き出した
春の陽気が漂う中、切ってもらったばかりの髪を触りながら、家へと進んで行った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!