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第92話

結果

私は自分の番号と合格者の番号を照らし合わせる。






えーと……














あなた

ただいま。

お母さん
お母さん
おかえり……
あなた

お母さん……



お母さんの顔を見ると、安心したからなのか涙が溢れ出た。








今だ、今言おう。

あなた

私……合格したよ。

お母さん
お母さん
あなた……よく頑張ったわね。
あなた

お母さんのおかげだよ、ありがとう。

お母さん
お母さん
あなたの努力よ。お父さんもそのうち帰ってくると思うから自分で伝えなさい。
あなた

うん……




お母さんの体から温もりが伝わってくる。





お母さんの目からは





涙が流れていた。









よかった。





合格出来てよかった。










"ガチャ"




2時間ほどしてお父さんが帰ってきた。



お父さん
お父さん
ただいま
お母さん
お母さん
おかえりなさい。



お父さんはカバンをお母さんに預け、コートを脱いでハンガーにかけると、私の前に座った。




お父さん
お父さん
結果はどうだったんだ。
あなた

……合格しました。




そう言うと、お父さんは何も言わなかった。


何も言わずに刻一刻と時間だけが過ぎてゆく。




40秒ほど経っただろうか。



お父さんが口を開いた。



お父さん
お父さん
よく頑張った。だが、合格がゴールではない。頑張れよ。


そう言うと、お父さんは立ってリビングから出ていこうとした。


あなた

待ってください。

お父さん
お父さん
なんだ。
あなた

ありがとうございました。





私はそう言って深々とお辞儀をした。




お父さんは何も言わずに部屋を出た。






でも……



お父さんに"よく頑張った"なんて言われたのはいつぶりだろう。




今の私にはこの言葉の重みが分かる気がする。