第2話

興味 ((涼太side
2,666
2018/08/24 13:58

今日も体育の授業
グラウンドでサッカーをする


部活には入ってないけど、
体を動かすことが好きで



ボールをパスしようとしたら
足が絡まってこけた…笑
隼
え、ちょ、大丈夫?!笑
保健室行きな!!
このうるさいのは隼。

隼も帰宅部だけど、
体動かすのが大好き笑
涼太
涼太
行ってくるわ笑


ヒリヒリする膝を庇いながら
保健室に向かってたら



保健室の中に女の子を見つけて
最初は歩いてたけど、

その子を見たら
走りたくなって



その時は膝の痛みなんか分からなかった
涼太
涼太
せんせー!!
怪我した!笑
俺が勢い良くドアを開けると

その子はびっくりしてて
涼太
涼太
派手につこけちゃってさ笑
って言いながら

ちゃっかりその子の隣に座ろうとしたら
その子はすぐに

向かいに置いてある椅子に座った
涼太
涼太
あれ、ここ。
座ってても良かったのに
貴方
貴方
いや。大丈夫です

この子、人見知りなのかな
涼太
涼太
あ、俺、
1年3組の片寄涼太!
よろしくー
その子に自己紹介しても

何も言わない。

ていうかこの子。

見たことない子だな
涼太
涼太
ねえ、君見たことないけど。
何年何組??
貴方
貴方
1年3組
俺のことなんか一回も見ずに言う



………って…え?
俺と同じクラス?!
涼太
涼太
えぇ?!
俺と一緒?!
ごめん、なんか…
俺、クラス全員分かるはずなのに……

絶対この子傷付いたよな…
って思ってたら
貴方
貴方
良いよ別に
クラス行ってないし
涼太
涼太
え、、?
貴方
貴方
クラス、行ってないから
まるで、私には関係ない
って言ってるみたいで
涼太
涼太
えー!
来なよー!
楽しいよ?うちのクラス!
貴方
貴方

一言で返してきたその子は

人見知りなんかじゃなくて、



静かに何かと闘ってるような感じがした


消毒の時も

終わった後も



ずっとその子を見てたけど、



その子はどこか遠くを見てて
寂しいオーラが漂ってた

グラウンドに戻ろう
って思ったら



あー!
あの子の名前聞いてない!
って
涼太
涼太
ねえ、名前聞くの忘れた!
名前。何ていうの?
貴方
貴方
教えない
涼太
涼太
えっ!笑
保健室の先生
ほらー
サッカー終わっちゃうよ笑
涼太
涼太
もー!
今度絶対教えてもらう!!

そう言って保健室を出たけど





あの子は何を考えてるんだろう

どうしてあんなに他人に対して興味が無いんだろう

今日、初めて会った君

第一印象は

『不思議』

『寂しそう』
謎に包まれた子だけど、



あの子をもっと知りたい。
ってすごく興味が湧いた

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