やっべぇ………
昨日、泣いてるあなたちゃん見て
なんか、、我慢出来なくて、、
ハグしてしまった
いや、だ、だって
泣いてる子が居たら、、なんかこう、、
抱きしめたくなるっていうか…
自分の心の中で
訳分かんない言い訳しながら
学校に向かってたら
…なんとなく会うのが気まずいけど、
でも、会わなきゃ。
あの子を守る。
って決めたんだ
なんだよそれ~
って2人でケラケラ笑いながら
教室に入る
すぐに、
あなたちゃんのことだ。
って気付いて
昨日の夕方は俺、あなたちゃんと一緒に居た
全部話しそうな気がして
一緒に居た。
って言おうとしたけど、やめた
…ほらあなたちゃん。
このクラスはあなたちゃんのことなんかだれも
悪く思ってないよ
このクラスはあなたちゃんを待ってくれてる
って思ったら自然と口角が上がって
朝の先生の話も、
授業も、あまり聞いてなくて
ずっとずっとあなたちゃんのことを考えてた
そうしたら、
いつの間にか昼休み
2人で購買まで歩いて
パンを買う
多分、今日のこと話す。
って思ったんだろう
さすが隼。
少し笑って
保健室に入る
いつもソファーに居るのに
今日はベッドの上で体操座り
俺が買ってるのは
いつものジャムパン。
女子かっ!
って突っ込まれそうだけど
隼は確か焼きそばパン、、、??
みたいなのを買ってた
あ……笑った…
やばい…
今まで笑わなかった子の笑顔って
こんなに破壊力が……
って俺変態かよ…笑
昨日のことがあってから、
あなたちゃんは俺のこと会いもしないんだろうな
って思ってたけど、
逆に、、、話しやすくなった、、、??
まさかの、、、
明日行ってみる。
って言葉についはしゃいで、
隼忘れてた…
すっかりあなたちゃんの名前を呼ぶようになった隼
じゃあねー
って言いながら保健室を出たら
表面では
落ち着いてるふりしてるけど
本当はめちゃくちゃ嬉しくて
少し不安だけど、でも
来てみる。って言ってくれたことが嬉しくて
5,6時間目もクラスの皆と話しながら
やっぱりこのクラスなら大丈夫だ。
って思って
放課後また保健室に行く
そう言って保健室を出ようとすると
保健室の先生にとって
あなたは子供みたいに大事な子で
愛されてるな~
って思った
あなたちゃんだって、
強そうに見えるけど、
そりゃあ心の準備も大事なわけであって
でも絶対に、うちのクラスなら大丈夫
って思っちゃう俺は
どんな立場なんだろ
って少し笑ってしまう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。