第7話

すごい ((涼太side
2,244
2018/08/26 04:55
やっべぇ………

昨日、泣いてるあなたちゃん見て



なんか、、我慢出来なくて、、


ハグしてしまった
いや、だ、だって

泣いてる子が居たら、、なんかこう、、
抱きしめたくなるっていうか…


自分の心の中で
訳分かんない言い訳しながら

学校に向かってたら
隼
おはよ~涼太くん!
涼太
涼太
あ、おはよ
隼
え、なに、元気無いじゃん
涼太
涼太
ちょっとね…
隼
あなたちゃんのことでしょ
涼太
涼太
はっ?!
隼
うわっ!
急に叫ばないでよ~
びっくりした~

…なんとなく会うのが気まずいけど、


でも、会わなきゃ。

あの子を守る。
って決めたんだ
隼
んふふ笑
良いね~、なんか
涼太
涼太
え?なにが?
隼
なんでもなーい


なんだよそれ~

って2人でケラケラ笑いながら

教室に入る
クラスメイト 女
おはよ~2人とも
隼
おはよ~
涼太
涼太
おはよ
クラスメイト 男
あ、なぁ、聞いた?
保健室にいつも居る俺らのクラスの子
涼太
涼太
え、なに?


すぐに、

あなたちゃんのことだ。

って気付いて
クラスメイト 男
なんか、昨日の放課後
ショッピングセンター、、だったかな
そこで彼氏っぽい人と居たって
涼太
涼太
え?

昨日の夕方は俺、あなたちゃんと一緒に居た
涼太
涼太
………それ、嘘だよ
クラスメイト 男
え?
いや、でも見たやつが居るって
涼太
涼太
俺昨日の放課後、
保健室にその子居るの見たし

全部話しそうな気がして


一緒に居た。
って言おうとしたけど、やめた
クラスメイト 男
あ、そうなんだ。
じゃあ違うじゃーん
クラスメイト 女
あ、違ったんだ。
なんか、、、申し訳ないね、笑
勘違いしちゃって


…ほらあなたちゃん。


このクラスはあなたちゃんのことなんかだれも
悪く思ってないよ
涼太
涼太
ねえ皆、

正直、その子のこと。どう思う?
クラスメイト 女
私は、来てほしいかな。
見てみたいし、友達になりたいし!
って言っても、難しいだろうけど…笑
クラスメイト 男
俺も俺も
見てみたい!
なんか、、清楚系っぽい感じがする、、
涼太
涼太
そうなんだ……

このクラスはあなたちゃんを待ってくれてる
って思ったら自然と口角が上がって

朝の先生の話も、
授業も、あまり聞いてなくて


ずっとずっとあなたちゃんのことを考えてた

そうしたら、
いつの間にか昼休み
涼太
涼太
え、もう昼休み、、?
隼
何言ってんの!
今日遅く感じたわ~

2人で購買まで歩いて

パンを買う
隼
いつもそのパンだよね、

飽きないの?
涼太
涼太
飽きないよ笑

逆に隼は1つじゃ満足できないの?
隼
え~だって
日に日に変わるのが面白いんじゃん!
あっ、これこんなに美味しいんだ。
とかさ
うわ、なにこれまずい
とか
涼太
涼太
ふーん
隼
うわ、興味無さげ笑
涼太
涼太
俺、保健室行くけど、どうする?
隼
あぁ、俺は教室行くわ。
サッカー、呼びにくるから

多分、今日のこと話す。
って思ったんだろう


さすが隼。
涼太
涼太
分かった。じゃあ後で
隼
おうっ!
しつこくしないようにな~笑

少し笑って

保健室に入る
涼太
涼太
こんにちはーせんせー!
保健室の先生
あら片寄くん
こんにちは
涼太
涼太
あなたちゃんはー?
貴方
貴方
……ここ
涼太
涼太
えっ?どこ?
うわ!居た!
貴方
貴方
…人のことお化けみたいに…
涼太
涼太
だって、そんな所に居るなんて
思ってないよ笑

いつもソファーに居るのに

今日はベッドの上で体操座り
涼太
涼太
お弁当!食べないの?
貴方
貴方
今日はお腹空いてなくて
涼太
涼太
そうなんだ~
まぁいっか!
いただきまーす
貴方
貴方
……いつもそのパン
涼太
涼太
ん?
貴方
貴方
…いや、私が見た限りいつもそのパン買ってるな。
って


俺が買ってるのは

いつものジャムパン。


女子かっ!
って突っ込まれそうだけど



隼は確か焼きそばパン、、、??
みたいなのを買ってた
涼太
涼太
だってこれ美味しいじゃん
貴方
貴方
まあ確かに
涼太
涼太
あ、あなたちゃん
貴方
貴方
はい?
涼太
涼太
俺のクラス、、、まぁ、あなたちゃんのクラス

皆、あなたちゃんのこと待ってるよ
貴方
貴方
……え?
涼太
涼太
皆、
会って、友達になってみたい~‼
って
貴方
貴方
いや、まず、
なんでそんなこと言ったの
涼太
涼太
いやなんか
クラスの皆がある勘違いしててね。

んでこう、、、そのままの成り行きで
貴方
貴方
なんか気になるけどいいや
涼太
涼太
大丈夫!悪いことではないから!

でもほら、皆待ってるよ
貴方
貴方
……………ほんと?
涼太
涼太
うん!

俺が保証する
貴方
貴方
…………明日……


行ってみようかな………
涼太
涼太
……えっ?!ほんとに?!

…えっ?!?
貴方
貴方
驚きすぎだよ笑

あ……笑った…


やばい…

今まで笑わなかった子の笑顔って

こんなに破壊力が……



って俺変態かよ…笑
貴方
貴方
…でも、やっぱ怖いな
涼太
涼太
んーん。大丈夫

何かあったら俺が守るから。
だから、ね?
一回!明日来てみなよ
貴方
貴方
………………頑張る

昨日のことがあってから、

あなたちゃんは俺のこと会いもしないんだろうな
って思ってたけど、

逆に、、、話しやすくなった、、、??
涼太
涼太
やったー!!!

せんせー!!俺すごくない?!
保健室の先生
うん………びっくり…
涼太
涼太
いやまぁ、
クラスの皆が、全員優しい
ってこともあるんだろうけど
涼太
涼太
いやでも!
ほんとにすごいよあなたちゃん!
貴方
貴方
2人してそんなに騒がないでよ笑

まさかの、、、


明日行ってみる。

って言葉についはしゃいで、
隼
涼太くーん!
サッカー!!!
涼太
涼太
あ、、、
隼忘れてた…
隼
え、、、笑

なにその”あ、、、”って

あ、俺のこと忘れてたんでしょ!
涼太
涼太
い、いや、忘れてないよ
隼
まぁどうでもいいけど!
早く行こ!
涼太
涼太
えー
食い終わってなーい
隼
もー、
どうせあなたちゃんと話し込んでたんでしょ

すっかりあなたちゃんの名前を呼ぶようになった隼
涼太
涼太
話してたら進まないよ笑
貴方
貴方
…私のせいみたいな言い方しないで笑
涼太
涼太
ふはっ笑ごめん笑

よし、隼行こっか
隼
え、あ、うん
じゃあねー

って言いながら保健室を出たら
隼
え、え、ねぇ涼太くん
いつの間にあんな仲良くなったの
涼太
涼太
んー?

まぁー成り行きー??
隼
何そのドヤ顔イラつくんですけど!笑
涼太
涼太
あはは笑

あ、そうだ
明日、あなたちゃん教室来てみる。って
隼
えぇぇぇ?!
なんで?!…………すご
涼太
涼太
なにが笑
隼
いやいや、だってさ
つい昨日まで
俺らのことなんか目にも入れてないですよー
みたいな感じだったじゃん!
涼太
涼太
まぁねー
隼
ぜったい涼太くん達何かあったでしょ
涼太
涼太
何も無いって笑

ほら!サッカー!!

表面では
落ち着いてるふりしてるけど

本当はめちゃくちゃ嬉しくて

少し不安だけど、でも

来てみる。って言ってくれたことが嬉しくて


5,6時間目もクラスの皆と話しながら

やっぱりこのクラスなら大丈夫だ。
って思って

放課後また保健室に行く
涼太
涼太
せんせー!
こんにちは!
保健室の先生
あ、片寄くん
涼太
涼太
あなたちゃんは?
保健室の先生
あぁ…笑
明日教室行くことになったでしょ?
涼太
涼太
うんうん
保健室の先生
それで、
教科書の準備とか、まぁ勉強道具の準備とか
あと、心の準備も必要だから。
って今日は早めに帰ったわよ笑
涼太
涼太
そっか~
分かった!ありがと!
そう言って保健室を出ようとすると
保健室の先生
片寄くん!
涼太
涼太
ん?
保健室の先生
あなた、
あぁ見えて本当はすごく楽しみみたいだから
だからその、、なんていうか
涼太
涼太
あはは笑
大丈夫だよ
何かあっても俺が居るから
保健室の先生
うん、そうね笑
本当にありがとう

保健室の先生にとって
あなたは子供みたいに大事な子で

愛されてるな~
って思った

あなたちゃんだって、
強そうに見えるけど、
そりゃあ心の準備も大事なわけであって


でも絶対に、うちのクラスなら大丈夫
って思っちゃう俺は


どんな立場なんだろ
って少し笑ってしまう

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