ウソク side
リーさんとロイさんに連れられてロイさんの実家に行く
古い建物だが、歴史を感じる美しさがあった
ダンディな男性が現れる
背の高いすらっとした男性で横顔がどこかマスターに似ていた
奥に通されるとそこにはジムにある器具が全て揃っていた
もちろんクリニックにある医療機器も
ヨウォニヒョンの話についていけない
ロイさんに施術してもらう
筋肉のコリがほぐれて身体が楽になる
車に乗り込み、ショッピング通りに行く
近くのカフェに入り、パニーニとコーヒーを飲む
コーヒーはイタリアだから少し濃かった
食事を終えロイさんとリーさんはシャネルのブティックに入りドレスを選ぶ
2人がドレスを選ぶのを尻目に僕はあなたに似合いそうなピアスを選ぶ
買いたいのに言葉が伝わらない
こんな時のためにもう少し英語を勉強しておくべきだった
リーさんがイタリア語で店員さんに話しかけようやく買い物ができた
ロイさんはイタリア語で店員さんとドレスを選んでいた
言語に困らない2人が羨ましい
ヨウォニヒョンにやはり嫉妬してしまう
2人のデートはどんな感じなんだろう
そう考えてるとジバンシーに着く
みんながスーツを選ぶ中、向かいの店に入る
イヴ・サンローランのコスメのお店だ
あなたに似合うであろう口紅を選ぶ
赤に黒を混ぜたような深紅の色だ
身振り手振りとつたない英語でなんとか買えた
ケースにあなたの名前を彫ってもらう
ジバンシーの店に戻るとみんなは買い物を終えていた
サンローランに着き、洋服を眺める
こんなオシャレな服を着るかと思うと震える
シャツと靴だけと思っていたのに見ているとどんどん買いたくなった
気づけばコーディネート一式分の服を買っていた
ホテルに戻り撮影が終わったメンバーとご飯を食べる
食事を終え、ロイさんとヨウォニヒョン、イェナニヒョンと車に乗り込み、撮影場所の噴水近くに行く
撮影中だからか噴水の広場は噴水を囲うようにバリアが張られていた
広場の近くのカフェからあなたが現れる
短めのドレスを着ていて綺麗というよりは可愛らしい印象だった
撮影が始まるかと思えばレイさんがストップをかけ、あなたはカフェに戻る
しばらくしてドレスを変えたあなたが出てきた
噴水の周りで踊ったりする
映画のワンシーンのようでため息が漏れる
最後のキスは僕の胸を締め付けるのには充分だった
ホテルに戻る車内、僕は明日の撮影に向けて覚悟を決めた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。