シノン side
夜中、誰かの歌声が聞こえて目が覚めた
優しくてどこかはかない声だった
ベランダに出てみるとあなたな声だった
あなたの様子は見えないけど泣いているようだった
しばらくしてキノとの秘事の声が聞こえてきた
隣の部屋で好きな人の声を聞くのは胸が痛い
you side
目が覚めると私はキノの腕の中だった
キノのほっぺをつつく
鏡を見ると目が赤く浮腫んでいた
服を着てシャワールームに行きシャワーを浴びた
中庭でタバコを吸ってるとシノンが来た
いつものように朝食を作り、みんなで食べる
するとマスターから電話がかかってきた
電話を切り支度をして車に乗り込む
気持ちを切り替えてみんなでジムに向かった
ジムに着くなりマスターは私を抱きしめた
いつものように激しいトレーニングだった
マスターと一緒に別の部屋に行きポールダンスを始める
無我夢中にポールに絡みつきダンスをする
シノン side
マスターとあなたが話しながらポールダンスをしている
美しくスピンをしているあなたはコマのようだった
ロイさんの発言に安堵するとともにあまりのライバルの多さに焦る
勝ち目あるのだろか
ポールダンスが終わったあなたが気づいたら僕の横にいた
ボクシングコートに入ってトレーニングをする
あなたは運動で顔を紅くして笑う
ゲラゲラ笑いながらトレーニングするあなたは子供みたいだった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。