第120話

Story118
277
2020/05/25 10:46
you side

Vライブを終えてテキーラのおかわりを注ぎ、ソファーに座る
ウソク
ウソク
飲みすぎないようにね
(なまえ)
あなた
コントロールするよ
ホンソク
ホンソク
ロイさんとマスターから飲ますなと言われてるんだけど
(なまえ)
あなた
このくらい大丈夫だから
シノン
シノン
それで最後ね?
(なまえ)
あなた
過保護すぎない?
シノン
シノン
過保護になるよ

いつも飲みすぎて酔っ払ってるのみたら
(なまえ)
あなた
気をつけます
キノ
キノ
それにライさんのこともあるし
(なまえ)
あなた
彼女に会うまでは嘘だと思ってたけど今日会ったことでようやく受け入れられたかな
ユウト
ユウト
あまり思いつめないようにね
(なまえ)
あなた
うん、2人の幸せな笑顔見たら私まで幸せな気持ちになれたよ
グラスの中のテキーラを飲み切り、注ぎに立つ
フイ
フイ
もう、ダメ
フイに腕を掴まれる
(なまえ)
あなた
そうだったね

そういえばそろそろ写真公開されるね
サイトを開くともう公開されていた

私は自分の部屋に戻り、クローゼットに閉まっていたワインを開けて瓶ごと口をつけて飲み、タバコを吸う為にベランダに出た
(なまえ)
あなた
ライ、ずるいよ

こんなに綺麗に撮ってくれるんだから
ワインのボトルを見つめる

ライが私の誕生日にくれた私の生まれ年のワイン

お互いに成功したら飲もうと約束していたワイン

飲むと熟成し過ぎたのか酸味を感じる
(なまえ)
あなた
あともうちょっと早かったら美味しく飲めたのかな
そんな独り言も煙と共に消えた












ジノ side

あなたが部屋に行ってからみんなで写真をみていた

あなたがピンで撮った写真は髪の毛で胸が隠れて真っ直ぐ前を見て笑っていた

ライさんだから撮れる写真だった

もちろんみんなの写真も素晴らしかったけどとびっきり1番よかった

ふとあなたが気になって部屋に行く

するとワインのボトルを飲んでるあなたがいた
ジノ
ジノ
あなた?

何してるの?
(なまえ)
あなた
ジノ、見つかっちゃった
ジノ
ジノ
ダメだよ、飲んだら
(なまえ)
あなた
今日は飲みたいの

このボトル達を開けなきゃ意味ないの
あなたの足元には赤ワインのボトルが空いていて、今はシャンパンの瓶を飲んでいた

テーブルの上にはもう1本まだ封が空いていないボトルがあった
ジノ
ジノ
なんで今飲まなきゃいけないの?
(なまえ)
あなた
ライとの約束のボトル達なの

全て1人で飲ませて
ラベルをみるとあなたの生まれ年のワインだった
ジノ
ジノ
その1本で終わりにして
(なまえ)
あなた
もう寝かせ過ぎて美味しくなくなってるから
ジノ
ジノ
そんなこと言ってもダメだから
(なまえ)
あなた
お願い

これは今私自身に罰を与えてるの

まだ良い女になれてなかった罰

そしてみんなの優しさに甘えてしまう自分への罰
ジノ
ジノ
わかった

じゃあ僕がいるから

僕が起きてる間だけだよ?
(なまえ)
あなた
ありがとう
あなたはボトルを傾け喉に流し込む

あなたはボトルを傾け喉に流し込む

その仕草は美しくて神秘に溢れていて僕には止められなかった

止めることができない自分が嫌になる

時々、タバコを吸いながら飲んでいく

気付いたら3番目のボトルを開けていた
ジノ
ジノ
それで最後?
(なまえ)
あなた
この白ワインで終わりだね
ジノ
ジノ
そのワインはどんなワインなの?
(なまえ)
あなた
ライが誕生日にくれたの

お互いに成功したら、私は彼氏ができたら、ライはカメラマンとして成功したら、祝杯をあげようって言ってたけど私はまだ成功できてなくてライだけ成功した

ライだけ結婚という成功したの

だからもう期限切れなの
ジノ
ジノ
ごめん、止めたりして
(なまえ)
あなた
いいよ、ありがとう

止めてくれたことが嬉しいの
ジノ
ジノ
今日ね、パーティーで見たんだけどライさんの人、素敵な人だったね
(なまえ)
あなた
うん、お似合いだったね
ジノ
ジノ
けど僕が思うにあんなに綺麗にあなたを撮れるカメラマンはライさんしかいないと思う

写真、綺麗だったよ
(なまえ)
あなた
ありがとう

ライにもレイ姉さんにもマスターにもロイにも感謝しなきゃね

けど1番はみんなに感謝かな

みんなに出会えてなかったら今頃部屋に篭ってたかもしれない
ジノ
ジノ
一人で抱え込まないで

もっと甘えていいんだよ?
(なまえ)
あなた
ありがとう
そういうとあなたは僕にキスをした

海に溺れる子供みたいに酸素を求めてもがき苦しむキスだった

タバコで苦くて舌に残るワインに酔う

しばらくあなたを抱きしめた

すると酔いがまわったのか眠っていた

幼い寝顔を見て胸が痛む

眠ったあなたをベッドに寝かして部屋を出た











ホンソク side

部屋に行こうとするとジノヒョンが部屋から出てきた

ジノ
ジノ
ホンソク、おやすみ

今日は怒らないであげてね
ホンソク
ホンソク
ヒョン、おやすみ
言葉の意味が理解できずに部屋に入るとあなたは酔っ払って寝ていた

空いたワインのボトルが3本転がっていた

赤ワインのラベルをみるとライ and あなた foreverとある

シャンパンのボトルにはいい女になって彼氏を作る! by あなた

白ワインのボトルには最高のカメラマンになる! byライ

よくみるとクローゼットにはワインクーラーがあってメンバーみんなの生まれ年のワインやpentagonのデビュー年のワイン、レイさん、マスター、ロイさんとのオリジナルラベルのワインがある

僕の生まれ年のワインを取り出すとラベルにはホンソクオンマ、愛してると書いてあった

そのワインを見て涙が流れ、ラベルにシミを作った

寝ているあなたの髪を撫で僕も眠りについた

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