you side
Vライブを終えてテキーラのおかわりを注ぎ、ソファーに座る
グラスの中のテキーラを飲み切り、注ぎに立つ
フイに腕を掴まれる
サイトを開くともう公開されていた
私は自分の部屋に戻り、クローゼットに閉まっていたワインを開けて瓶ごと口をつけて飲み、タバコを吸う為にベランダに出た
ワインのボトルを見つめる
ライが私の誕生日にくれた私の生まれ年のワイン
お互いに成功したら飲もうと約束していたワイン
飲むと熟成し過ぎたのか酸味を感じる
そんな独り言も煙と共に消えた
ジノ side
あなたが部屋に行ってからみんなで写真をみていた
あなたがピンで撮った写真は髪の毛で胸が隠れて真っ直ぐ前を見て笑っていた
ライさんだから撮れる写真だった
もちろんみんなの写真も素晴らしかったけどとびっきり1番よかった
ふとあなたが気になって部屋に行く
するとワインのボトルを飲んでるあなたがいた
あなたの足元には赤ワインのボトルが空いていて、今はシャンパンの瓶を飲んでいた
テーブルの上にはもう1本まだ封が空いていないボトルがあった
ラベルをみるとあなたの生まれ年のワインだった
あなたはボトルを傾け喉に流し込む
あなたはボトルを傾け喉に流し込む
その仕草は美しくて神秘に溢れていて僕には止められなかった
止めることができない自分が嫌になる
時々、タバコを吸いながら飲んでいく
気付いたら3番目のボトルを開けていた
そういうとあなたは僕にキスをした
海に溺れる子供みたいに酸素を求めてもがき苦しむキスだった
タバコで苦くて舌に残るワインに酔う
しばらくあなたを抱きしめた
すると酔いがまわったのか眠っていた
幼い寝顔を見て胸が痛む
眠ったあなたをベッドに寝かして部屋を出た
ホンソク side
部屋に行こうとするとジノヒョンが部屋から出てきた
言葉の意味が理解できずに部屋に入るとあなたは酔っ払って寝ていた
空いたワインのボトルが3本転がっていた
赤ワインのラベルをみるとライ and あなた foreverとある
シャンパンのボトルにはいい女になって彼氏を作る! by あなた
白ワインのボトルには最高のカメラマンになる! byライ
よくみるとクローゼットにはワインクーラーがあってメンバーみんなの生まれ年のワインやpentagonのデビュー年のワイン、レイさん、マスター、ロイさんとのオリジナルラベルのワインがある
僕の生まれ年のワインを取り出すとラベルにはホンソクオンマ、愛してると書いてあった
そのワインを見て涙が流れ、ラベルにシミを作った
寝ているあなたの髪を撫で僕も眠りについた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!