you side
パリコレの朝は早い
日の出とともに会場入りをし、モデル達はリハやスタンバイをする
その間、私はライのカメラ席確保やメンバーのところを巡って差し入れやケータリングを届ける
マスターは各ブランドの担当者に挨拶回りをしていた
ショーが始まり、関係者席に座る
すると横に特徴的な香水の香りを纏った人が座る
次々にメンバーが歩いてゆく
どのメンバーも輝いていた
ショーが終わり、走って控室に向かう
みんなはパーティー用のスーツに着替えていた
車に乗せられる
大きなリムジンで2つに分かれて乗り込む
私はジノ、フイ、ホンソク、シノン、レイ姉さんと乗り合わせた
私のメイクを手早く落とすとメイクを始めた
目元と唇を目立たせたメイクだった
車の揺れもあるというのに美しいメイクだった
私はスーツを脱ぎ、ドレスに腕を通した
箱を開けるとシャネルのハイヒールが入っていた
箱のカードには『あなた、この靴でどこまででも行け』とある
ライからのハイヒールを履く
気分はシンデレラだった
昨日、ヨウォン、イェナン、ウソクから貰ったアクセサリーをつける
ホンソクは私の右手の小指にシャネルの指輪をつける
私はピンキーリングを左の小指にはめた
リムジンから次々に降りる
姉さんが降りようとするとライが手を差し伸べてリードする
私が降りようとするとマスターが手を差し伸べてくれた
パーティー会場へと続くレッドカーペットを歩く
会場に入るとみんなが集まっていた
みんなが並び、私はカメラの後ろに行く
フラッシュがたかれる
みんなの顔つきは真剣だった
カメラを借りるとライは私にフラッシュを浴びせる
マークの元に行く
ジヨンとともにレッドカーペットを歩き、会場を後にする
途中撮影を求められ一緒に撮影をうける
空港に行くとマスコミが私たちを囲う
するとジヨンは私の手を引き、ゲートに入っていく
飛行機に乗り込むと座席は隣だった
眠気がどっと襲う
気づけば意識を手放し眠っていた
着陸のアナウンスで目が覚める
空港に降り立つとマスコミに囲まれる
スーツケースを車に乗せ、写真集発売イベントに直行した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!