you side
あれから仕事続きで慌しく日々が動いた
そして今日は公開交際最終日
午前中は仕事をこなし、午後はケイトと共にオフになった
ケイトは荷物を宿舎に戻し、自分もマンションに戻った
ケイトを宿舎まで送り届け、何もない自分の部屋に戻る
ソファーに座り、インスタライブを始めた
コメント欄には別れないでという声がいっぱいになる
配信を止めた
1人の部屋が怖くて、タクシーに乗り込みマスターの元へと行く
マスターは開店準備中で髪の毛をセットしていた
マスターはテキーラを注ぎ、私の前に置く
開店時間が近づいてもマスターは看板の明かりも開店のタグも変えずにそのままにしてくれた
マスターは店の鍵を閉めてタクシーに乗り込み、私のマンションへと来た
リビングで2人座ってシャンパンを飲む
マスターが私に卍固めをする
マスターがグラスにシャンパンを注ぐ
無駄のない動きで一滴も溢すことない
昔話をしながらお酒を飲むこの時間がとても心地よい
マスターはキッチンに立ち、素早くカクテルを作る
マスターが作ったマルガリータを一気に流し込む
シェイクも丁寧で飲みやすい
マスターにギムレットを作る
シェイクしてグラスに注ぐ
マスターと互いにカクテルを作りあい、飲む
タバコを吸いにベランダに出ると柔らかいオレンジに空を染める日の出が見えた
マスターがグラスを2個持ってベランダに出た
マスターが作ったテキーラサンセットを飲みながら煙で肺を満たした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!