第143話

Story141
228
2020/06/08 12:00
you side

MVの撮影が終わり、スタッフのみんなで打ち上げをする

ケイトは軽く酔っていた
ケイト
ケイト
あなた〜
(なまえ)
あなた
どうしたの?
ケイト
ケイト
うふふ、なんでもない笑笑
(なまえ)
あなた
酔ってるのね笑笑
ケイト
ケイト
酔ってても僕はあなたが好きだから
(なまえ)
あなた
私もよ
社長
社長
なんか本当のカップルみたいだな
(なまえ)
あなた
ケイト、中々の演技派で笑笑

寝かせてきますね
私はケイトを抱え、寝室のベッドに寝かせる
ケイト
ケイト
酔ってても気持ちは本気だから
(なまえ)
あなた
わかったから笑笑
ケイト
ケイト
そうやってかわしてもダメだから
ケイトは私の腕を引っ張りキスをした
(なまえ)
あなた
おやすみ
私は部屋を出て、リビングに戻る
社長
社長
ケイト、大丈夫?
(なまえ)
あなた
多分寝てますよ笑笑

おかわりおつぎしますね
社長のグラスにワインを注ぐ
社長
社長
ところで今後の話だけど
(なまえ)
あなた
はい
社長
社長
ケイトとの公開交際は今週いっぱいにする

友人に戻るということにしようと思う

からのあなたはファンミとライブだ
(なまえ)
あなた
わかりました
社長
社長
意外とあっさりしてるな
(なまえ)
あなた
タレントといえど会社の社員ですから社長の方針には従うまでです
社長
社長
なるほどね

公開交際が終わっても共演したりすることもあるからそこは友達らしく頼むな
(なまえ)
あなた
この前話していたバラエティはカップル出演でよろしいですか?
社長
社長
いや、ソロ出演だ

それに撮影は来週だから別れた後の設定で頼むよ
(なまえ)
あなた
大丈夫です

そういえばファンミですが、ファンの方、来てくれますかね?
社長
社長
言っとくけど、会社には毎日ようにファンミを心待ちにしているメールや電話があるんだよ

それにファンクラブの発足を希望する声もある
(なまえ)
あなた
本当ですか?

嬉しい
社長
社長
女性ファンが多いかな

君のファッションを真似したファンが時々事務所前で出待ちしてるよ
(なまえ)
あなた
いつも記者さんばかりで気づきませんでした笑笑
社長
社長
さて、そろそろお開きにしようかな
(なまえ)
あなた
わかりました
社長
社長
MVは明日の夜12時に公開する

明日は音楽番組2本、よろしくな
(なまえ)
あなた
ケイトとですよね?
社長
社長
そうだ

この前のポールダンスのパフォーマンス、リベンジ頼むよ
(なまえ)
あなた
わかりました

今日はお疲れ様でした
社長や撮影スタッフを見送り、1人で片付けをして、庭でタバコを吸った










ユウト side

目が覚めてスマホを見るとネットニュース速報にあなたの名前があった

記事を見ると昨夜の病院への搬送はポールダンスの怪我と過呼吸だという

また無理をして…

いつか連れて行ってくれたビルの屋上に連れて行きたいと思った

無理しなくていいよ、気持ち吐き出しなよ、そう言いたい

けど連れて行きたくても今は側にはいない

事務所に行くとあなたの格好を真似した女の子達が出待ちをしていた

あなたが車から出てくるとマスコミに囲まれ、ファンと思われる子達は大きなため息をついた

口々に仕方ないという声が聞こえる

作業室に入って作曲していると近くの部屋から美しい声が聞こえた

覗くとあなたとケイトが仲良くレコーディングしていた

胸のざわつきが止まらない

再び作業室に戻り、作詞を続ける

気づけば夜でスマホを開くとあなたのファンページでMVの撮影中と思われる写真が上がっていた

仲良くしすぎで僕はしばらく目が離せなかった
ユウト
ユウト
早く戻ってきてよ
そう囁くもこだまするだけだった

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