第139話

Story137
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2020/06/04 11:05
イェナン side

打ち合わせが終わり、リビングでテレビを見ていた

あなたのインスタライブの通知が鳴り眺める

仲良くしていて羨ましい

インスタライブが終わり、テレビを見るとあなたとケイトがパフォーマンスをしていた

インスタライブの時の白いシャツは着ていなくて腕と脚には傷メイクをしていた

傷メイクなんかしてなかったのに
キノ
キノ
ねえ、あなたおかしくない?
イェナン
イェナン
というと?
キノ
キノ
傷メイクなのにどんどん血の面積増えてる
イェナン
イェナン
インスタライブの時はなかったんだよね
キノ
キノ
パフォーマンスも素晴らしいけど足ふらついてる
ユウト
ユウト
これ、本当は怪我なんじゃない?
ジノ
ジノ
顔色やばくない?
2人のパフォーマンスをみんなで目を凝らしてみる
イェナン
イェナン
ねえ、いま!
あなたの脚に血が伝う
ヨウォン
ヨウォン
これ、本当の傷だね
ステージにはけるときにあなたはつまづいた

そしてカメラにはステージ横でしゃがみ込みMCのヒチョルさんに声をかけられていた
フイ
フイ
大丈夫かな?
イェナン
イェナン
怪我だけであんなに血が出るかな
ウソク
ウソク
ポールダンスのポールにぶつけてもあんな傷にはならないよね
リビングに静寂の波が襲う

するとフイヒョンの電話がなった
フイ
フイ
📞ヨボセヨ?

え?

本当ですか?
イェナン
イェナン
何があったの?
フイ
フイ
あなたが刺されたって

あの傷はそうみたい
ホンソク
ホンソク
社長からの電話?
フイ
フイ
うん
ホンソク
ホンソク
大丈夫なのかな
フイ
フイ
レイさんとルイさん、ロイさんついてるって
ウソク
ウソク
なら安心なのかな
すると僕に電話がなった
イェナン
イェナン
📞ヨボセヨ?
マスター
マスター
📞至急、ロイの病院に来い

あなたヤバイかもしれない
イェナン
イェナン
📞といいますと?
マスター
マスター
📞出血量が多い

輸血が必要だ

rh -の奴いたらすぐに来い
イェナン
イェナン
📞わかりました
ウソク
ウソク
ヒョン、どうした?
イェナン
イェナン
あなたがヤバイって

至急来て欲しいって

あと血液型rh -の人来て欲しいって
ヨウォン
ヨウォン
僕いくよ
フイ
フイ
僕もいける
シノン
シノン
僕も
イェナン
イェナン
僕もいけるから
キノ
キノ
あーあ、役に立たないや
フイ
フイ
もしかすると今日が山場かもしれないんだからみんなで行こう
ホンソク
ホンソク
僕、運転するよ
ウソク
ウソク
僕も運転する
2台に分かれてロイさんの病院に向かう

車の中でみんなあなたの無事を祈る

病院前にはマスコミがたくさんいて通路を塞いでいた

先に輸血するメンバーが降りてマスコミに揉まれながら病院に入った

ロビーにはレイさんが仁王立ちしていた
レイ
レイ
輸血する奴らは処置室に入れ
処置室に入り、採血をする

採血を終えてロビーに行くとみんなが集まっていた
マスター
マスター
思いの外、傷が深くて出血量が多いんだ

僕とロイ、ケイトの輸血を持ってしても足りなくてな
レイ
レイ
意識はまだ戻らないの?
マスター
マスター
今は全身麻酔で処置してる
ケイトはロビーのソファーでうなだれていた
ケイト
ケイト
ごめんなさい、僕のせいで
レイ
レイ
あれは不可抗力だった
フイ
フイ
状況を教えて下さい
レイ
レイ
変なスタッフが紛れていたんだ

スタッフのTシャツは着ているのにパスがない

舞台演出で装置を使うスタッフじゃないのにパスがないのはおかしい

そう思って見ていた

そしたら、あなたとケイトが控室を出て本番に行くときに廊下で切りつけられた
ケイト
ケイト
あのとき、僕が盾になればよかった

なのにあなたが僕を守ったんだ

あなたが僕の前に立って盾になった
レイ
レイ
そのあと、すぐに搬送すればよかった

けどあなたの顔を見たら止められなくて
ケイト
ケイト
ずっと大丈夫って言ってて…
うなだれているケイトをホンソギヒョンは立たせ、殴った
ホンソク
ホンソク
ふざけるな!

守れよ!
ヨウォン
ヨウォン
ヒョン、落ち着いて
ヨウォンがホンソギヒョンを抑える
シノン
シノン
僕がケイトの立場でもあなたを守らなかったよ

だってあなただよ?

自分を投げ出してまで他人を守るよ
イェナン
イェナン
言えてる

けどあなたなら大丈夫だよ

強いから
処置を終えたロイさんがロビーに来た
ロイ
ロイ
今日が山場だ

失血性ショックで生死彷徨ってる

輸血してるし、傷の縫合も完璧だが
キノ
キノ
そんな…
ロイ
ロイ
とりあえず、病室に連れてってやる
みんなで病室に入る

たくさん管が繋がれ、青白い顔をしてあなたは眠っていた
フイ
フイ
戻ってよ!
ホンソク
ホンソク
起きて!
みんなが泣きながらあなたのベッドを囲う
ロイ
ロイ
麻酔はそろそろ切れると思うんだが
マスター
マスター
あなた!

お前にはまだしなくちゃいけないことあるだろ!
ケイト
ケイト
あなた、本当にごめん
レイ
レイ
あなた、いいから起きろ

早く起きないとテキーラ無くなるぞ
(なまえ)
あなた
姉さん、それはないよ…
あなたはうっすら目を開けてそう囁く
キノ
キノ
あなた、大丈夫?
(なまえ)
あなた
こんな傷、ロイのトレーニング後の筋肉痛に比べたらマシよ
ロイ
ロイ
ここがどこだかわかるか?
(なまえ)
あなた
ロイの病院でしょ?
ロイ
ロイ
よかった

意識ははっきりしてるか?
(なまえ)
あなた
問題ないよ

あれ?何でみんないるの?
ジノ
ジノ
心配したんだからね!

もう馬鹿!
(なまえ)
あなた
大丈夫だよ
イェナン
イェナン
死ぬかと思った
(なまえ)
あなた
死ぬわけないじゃん?
ケイト
ケイト
ごめん、僕がいながら
(なまえ)
あなた
ケイト、気にしないで
ロイ
ロイ
とりあえず、今日は休め

明日の昼には退院させてやる
(なまえ)
あなた
よかった

ありがとう

仕事に穴は空けられないから
ユウト
ユウト
仕事、頑張りすぎじゃない?
(なまえ)
あなた
頑張らなきゃ仕事じゃないでしょ?
マスターがあなたの頬を叩く
(なまえ)
あなた
いたっ!
マスター
マスター
何言ってんだ?

そんな身体で仕事できると思ってんのか?
(なまえ)
あなた
私の身体は私が一番わかってる

仕事なら出来る

それにみんなこそ、カムバの用意しないとでしょ?

何でここにいるの?
キノがあなたの頬を叩く
キノ
キノ
みんな、心配だから来てんの!

それにフイヒョン、シノニヒョン、ヨウォニヒョン、イェナニヒョンはあなたに輸血するために来た
(なまえ)
あなた
ありがとう

心配かけてごめんなさい
イェナン
イェナン
いいんだよ、気にしないで
シノン
シノン
あなた、無茶はダメだよ
ヨウォン
ヨウォン
死ななくてよかった
ウソク
ウソク
つか、テキーラで目が覚めるとかどこまで酒飲みたいんだよ
(なまえ)
あなた
どこまでも
そう笑うあなたはいつもの笑顔だった

久しぶりにあなたの笑顔を見て鼓動が早くなる

僕の方が病気なんじゃないかと思うほどに
ユウト
ユウト
お酒はしばらくダメだから
ロイ
ロイ
そうだな、酒もタバコも退院までダメ
(なまえ)
あなた
えー
マスター
マスター
せっかくシラフなんだから仕事でもしたら?
マスターはあなたの前にパソコンを置いた
(なまえ)
あなた
げー
マスター
マスター
新しい事業の計画書でも書いてろよ
(なまえ)
あなた
やらなきゃね
レイ
レイ
ほんと、我が弟ながら鬼畜だわ
(なまえ)
あなた
姉さん、助けて
レイ
レイ
助けない

それから来週、アメリカに戻って仕事があるから
ロイ
ロイ
俺もアメリカに戻る
マスター
マスター
そうか、2人とも戻らなきゃだな
レイ
レイ
ルイ、いい加減お父さんと会いなよ
マスター
マスター
お前らと違って毎日役員会でテレビ会議で会ってるから
レイ
レイ
そうだった

ムカつくなぁ
ロイ
ロイ
アメリカ戻るけどまたボディメークすることがあれば連絡しろ

遠隔でやってやるから
(なまえ)
あなた
ありがとう
レイさん、マスター、ロイさんが病室から出てケイトと僕たちが残された

あなたはパソコンに向き合い、キーボードを叩く

僕はそのパソコンを閉じた
イェナン
イェナン
仕事、今はやめて
(なまえ)
あなた
わかった
フイ
フイ
これから言うこと守ってね

無茶しちゃダメ
(なまえ)
あなた
うん、今日はありがとうね
ケイトだけを残してみんなで病院を出た

マスコミは既に撤収していた

僕たちは静かに宿舎へと戻った

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