第132話

Story130
267
2020/06/01 00:23
you side

ケイトのキスに驚く
(なまえ)
あなた
ねえMV見よ?
ケイト
ケイト
そうだね
テレビでYouTubeを開き再生する
(なまえ)
あなた
全部が幻想的だね
ケイト
ケイト
うん、すごいね
MVの出来に満足し、ケイトと寝室に行き眠りについた









翌朝
目が覚めるとケイトは子供のような寝顔だった

こっそり写真を撮ろうとする
ケイト
ケイト
写真撮ろうとしてるでしょ?
(なまえ)
あなた
あ、バレた
ケイト
ケイト
イタズラっ子にはお仕置き笑笑
そういうとケイトは私をくすぐった
(なまえ)
あなた
もう、しないか笑笑

ストップ!ストップ!
ケイト
ケイト
脇腹弱いんだね笑笑
(なまえ)
あなた
弱いなんてもんじゃないから笑笑
私はベッドから起き上がり、シャワー浴びて朝ごはんを作る

ケイトは私がご飯を作っている間にシャワーを浴びる

仲良く朝ごはんを食べてスケジュールの確認をする

今日はオフだったのでケイトと買い物に向かう
ケイト
ケイト
買い物ってどこいくの?
(なまえ)
あなた
近場の福岡に行こうと思ってる
ケイト
ケイト
近場?

福岡?
(なまえ)
あなた
うん、今日はオフだから飛ばして行こうよ
ケイト
ケイト
わかった
ケイトと車に乗り込み、空港に向かう

小型のジェットで福岡へと向かう

天神で買い物をしたりする

人の目を気にすることない幸せを噛みしめる

ケイトははじめての日本ではしゃいでいる
ケイト
ケイト
ねえ、標識が日本語だ!
(なまえ)
あなた
そりゃあ、日本だから日本語表記だよ笑笑
ケイト
ケイト
あ、そっか
(なまえ)
あなた
ねえ、何食べたい?
ケイト
ケイト
うーん、ラーメンとか?
(なまえ)
あなた
ラーメン、いいね!
インターネットで検索したラーメン屋さんに行く
ケイト
ケイト
美味しいね
(なまえ)
あなた
そう?よかった笑
ラーメン屋さんの入り口にあるのれんが気に入ったケイトはそこで写真を撮る

お互いにのれんから顔を出した写真を撮る

それからの衣装や服を買う

こんなに休まる休暇は久しぶりだった
ケイト
ケイト
みてみて!

観覧車がある!

乗ろうよ
(なまえ)
あなた
いいよ
一緒に観覧車に乗る

福岡の街並みが一望できる

ふと、キノと乗った観覧車を思い出す
ケイト
ケイト
どうかした?
(なまえ)
あなた
ううん、ちょっと思い出してただけ
ケイト
ケイト
ふーん

誰かと乗ったの?
(なまえ)
あなた
うん、キノと観覧車乗ったの
ケイト
ケイト
なにそれ、上書きするから
そういうとケイトは私にキスをした
(なまえ)
あなた
マスコミがいない時は演じなくていいんだよ?
ケイト
ケイト
演じてなんかないから笑笑
そんなケイトの笑顔は夕焼けの優しくオレンジで染まっていた
(なまえ)
あなた
ねえ、ケイトの好きな色は?
ケイト
ケイト
赤かな

ハッキリとした赤じゃなくて夕方の沈む太陽のような赤

あなたは?
(なまえ)
あなた
オレンジよ

日の出の暗い空が照らされたオレンジ
ケイト
ケイト
いつかあなたの好きな日の出のオレンジ観に行こうよ
(なまえ)
あなた
いいよ
観覧車を降りて空港へと向かう

1人コックピットに入り離陸をする

ふと窓を見るとケイトが好きと言った真っ赤な太陽が沈もうとしていた










ウソク side

朝起きてスマホを見る

時刻は朝の5時だった

あなたが去った日、一緒に定食屋に行ったのもこんな時間だったなと思う

YouTubeを開くと昨日社長が見せてくれたMVが上がっていた

見ると2人の表情は儚くてお似合いだった

いくら公開交際で付き合ったフリをしているからといっても僕の胸は痛い

ベッドシーンでは僕が知ってる顔ではない

いつもの猫のような目ではなく、愛おしい人を見る目だった

演技だと言い聞かせても自分が納得しない

バイクに乗った時に抱きしめたあなたの感覚が腕に残っていて自分を苦しめる

歌詞を反芻して思う、僕が一番Aspirinが欲しい

やっぱりあなたは僕にとってdrugでしかない

けどそのdrugで与えられる快感と幸福感が堪らなくてdrugがなくなると痛みが全身を襲う

例えaspirinを与えられてもやっぱり効かなくてdrugを求めて暗闇を彷徨う

あなた、早く戻ってきて

それとも忘れた方がいいのだろうか

いや、忘れられる訳がない

すっかり目が覚めて中庭を行くも僕が好きな甘いタバコの匂いはしない

こっそりホンソギヒョンの部屋に入ってあなたの引き出しを開けてもそのタバコは見つからなかった

ホンソク
ホンソク
ウソク、どうしたの?
ウソク
ウソク
ヒョン、起こしちゃった?
ホンソク
ホンソク
うん、それでどうしたの?
ウソク
ウソク
あなたのタバコあるかなって
ホンソク
ホンソク
ウソク吸うの?
ウソク
ウソク
違うよ
ホンソク
ホンソク
そっか、あなたの匂いが恋しいんだね

僕も探したけど見つからないんだ

この部屋、あなたのもので溢れていて苦しいよ
ウソク
ウソク
ヒョンも?

いいじゃん、あなたの痕跡が残ってるんだから
ホンソク
ホンソク
違うよ、その痕跡が苦しめるんだ

荷物はあるのに、あなたの匂いが薄れてどんどん存在が消えていくのが苦しい
ウソク
ウソク
そっか
枕を濡らすホンソギヒョンは大きなベッドで端に寝ていた

片方はあなたのスペースでいないのに空けていていつでも帰ってきてもいいようにしてあった

その様子を見て苦しくなって僕はリビングに行った

冷蔵庫にはあなたが飲んでいたテキーラがある

上海でのラウンジの会話を思い出す

テキーラをオレンジジュースで割って飲む

テキーラサンライズになり損ねたこのカクテルは僕にあっていた

テキーラサンライズのカクテル言葉は熱烈な恋

けどサンライズを表すグラナデンシロップがない

燃え上がる太陽がないこのカクテルは虚無感しかなかった

プリ小説オーディオドラマ