…ここかな?駅…
○○駅って言われたけど…
目の前に立っていたのは登録者132万人の人気YouTuberきょんくまさんのきょんさんだった。私もきょんくまファンのひとりだった。
でもなんできょんくまさん人気あるのに、沢山人居るのに子供預かりなんてやってんだろ…住所もさいあくの場合ばれちゃうかもしれないのに…
そんな疑問が私の頭をよぎった。その理由を考えてるうちにきょんくまさんの車はきょんくまHOUSEに着いていた。
約束、お願いがこの二つしかなかった。
そのまま家に連れてってもらって家に入るとたくさんの人が歓迎してくれた。
みんながクラッカーでお祝いしてくれ、ご飯を用意しておいてくれ、私はその場で泣き崩れた。
私がきょんくまHOUSEに来た理由…それは子供預かり。虐待にあってた子供達を育ててくれるところを募集して預ける、という子供預かりでこのきょんくまHOUSEに来ることになった。その人の顔や名前は会うまで教えてくれない。だから駅でも驚いた。この子供預かりは育て主が返すこともできるし、ずっと育てることも出来るものなのだ。ただ、虐待を受けていた子が来るため丁寧に扱わなければならない場合が多い。だか、きょんくまのみんなはどんどん私に話しかけてきてくれた。
きょんさんは気遣ってくれたがものすごい罪悪感がした。そのため私は家事をお手伝いすることにした。昔から親が居なくて家事はお手の物だった。
皆さんぴょんぴょん跳ね上がって喜んでいた。なんだかんだ子供っぽいところあるなぁと思ってしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!