第2話

きょんくまHOUSE
1,095
2021/02/08 09:50
…ここかな?駅…
○○駅って言われたけど…
きょん
きょん
貴方が凪紗ちゃん…?
凪紗
凪紗
あっ、はいって…きょんさん!?
きょん
きょん
俺のこと知ってる?
目の前に立っていたのは登録者132万人の人気YouTuberきょんくまさんのきょんさんだった。私もきょんくまファンのひとりだった。
凪紗
凪紗
え…ほんとにきょんさんですか?
きょん
きょん
あはは、面白いこと聞くね、ほんとだよ
くま
くま
きょんちゃーんー、居た?
凪紗
凪紗
く、くまさん!?
くま
くま
この子?
きょん
きょん
うん。まあとりあえず家行こ
でもなんできょんくまさん人気あるのに、沢山人居るのに子供預かりなんてやってんだろ…住所もさいあくの場合ばれちゃうかもしれないのに…
そんな疑問が私の頭をよぎった。その理由を考えてるうちにきょんくまさんの車はきょんくまHOUSEに着いていた。
凪紗
凪紗
ここですか…?
きょん
きょん
ここがうち!□階ね、鍵渡しとく。
あっ…あのさ、お願いあるけど…まず友達は家に入れないで欲しい。家がバレちゃうからね。次に男が沢山いるからなんかあったらすぐ言うこと!隠し事禁止。以上!
約束、お願いがこの二つしかなかった。
そのまま家に連れてってもらって家に入るとたくさんの人が歓迎してくれた。
きょん
きょん
ようこそ!きょんくまHOUSEへ!
くま
くま
ここが今日から凪紗ちゃんの新しい家だよ!
みんながクラッカーでお祝いしてくれ、ご飯を用意しておいてくれ、私はその場で泣き崩れた。
凪紗
凪紗
私…今まで虐待にあってたからこんなにお祝いされたこともないし、温かい家に来たことないです…嬉しいです…
私がきょんくまHOUSEに来た理由…それは子供預かり。虐待にあってた子供達を育ててくれるところを募集して預ける、という子供預かりでこのきょんくまHOUSEに来ることになった。その人の顔や名前は会うまで教えてくれない。だから駅でも驚いた。この子供預かりは育て主が返すこともできるし、ずっと育てることも出来るものなのだ。ただ、虐待を受けていた子が来るため丁寧に扱わなければならない場合が多い。だか、きょんくまのみんなはどんどん私に話しかけてきてくれた。
きょん
きょん
凪紗ちゃんはうちに慣れるまで何もしなくていいからね、
きょんさんは気遣ってくれたがものすごい罪悪感がした。そのため私は家事をお手伝いすることにした。昔から親が居なくて家事はお手の物だった。
凪紗
凪紗
 家事だけは任してください!
きょん
きょん
え?いいの?
凪紗
凪紗
はい!ご飯も毎日作りますね!
くま
くま
凪紗ちゃんご飯作ってくれんの!?
えいじ
えいじ
まじ!?
やるっちゃん
やるっちゃん
カップラーメンから解放だぁぁ!
凪紗
凪紗
そんなにですか?w
くま
くま
やったぁぁ
皆さんぴょんぴょん跳ね上がって喜んでいた。なんだかんだ子供っぽいところあるなぁと思ってしまった。

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