あん「ちょっとあんたしっかりしなさいよ、!!!」
今にも泣きそうな目で私に言う。
三途「…お、お前なんで、、」
顔を青ざめてそう言う春千夜。
マイキー「…」
何も言わないマイキー
私の腹部から流れ出る血の量が、私の生死を告げていた。
❁❁❁
30分前
あなた「私はあんたのこと、嫌いじゃないんだけどな」
私は稀咲あんにそう言った。
あん「…私は嫌いよ、」
あなた「それでもいい。私は仲良くしたいよ」
あん「…無理なお願いね」
あなた「梵天に来てよ」
あん「人の話聞きなさいよ」
あなた「じゃあまずその銃下げてよ」
あん「ふん。無理ね」
カチャッ
引き金を引いた音がした。
あなた「…っ伏せて!!!!!」
あん「…は、?」
バン!!!!
その引き金の音は、稀咲あんのものでは無い。
他のものだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!