気づくと優しい手が私の頭を撫でていた
ここは何故か落ち着く
彼の膝の上でその胸に背中を預け落ち着く
顔は見えないけど笑っているんだろうな
何故か勝手にそう思った
呪霊を倒したことだろうか?
なら褒められる程のことはしていないんだけどな
ただ消えて欲しいと願っただけだから
優しい手が私を包むようにお腹に手をまわしてくる
私はされるがままに受け入れる
抱き込まれるように包まれ頭の上に顎を乗せられる
いい塩梅?
一体どこが?
何も分からない
分からないから聞いたのに
分からないけど答えは出してくれない
背にかかる重みが落ち着く
優しい存在に埋もれる
微睡みの中でそれを聞いた
誰のことだろう?
私のことだろうか?
人が醜いのは私がそうだから知っているよ
この世界の主人公たちのように芯がないのだから
自分本位の考えを周りと同じですよ
そう主張するように言い換えているだけだもの
死にたくない
生きたいだけ
宿儺さんにとって私は醜いのかな?
少し悲しい気持ちになった
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アンケート
こんな調子で小説書いても大丈夫?
大丈夫
53%
もう少し明るく
13%
もっと恋愛多めに
32%
もっと原作重視で
2%
投票数: 116票
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!