朝起きると、昨日ラップしといたものは無くなっていて、なんならダイスも居なかった
『ん?なんじゃこれ?』
テーブルには置き手紙?的なやつが
昨日はすまねぇ
飯うまかった
今日はもう出る
何かあったら直ぐに言えよ
『…うん、ありがと』
1人呟いて朝食の準備をした
ダイスは何気に可愛いとこもあるのだ
適当に朝食を済ませると学校に行く準備をする
準備は完璧
いつでも出られる
私は花を手にひとつのドアの前で止まり、その部屋へ足を踏み入れる
そこには、仏壇がひとつ
『おはよう、昨日はダイスが来たよ。またスっちゃったんだって!そろそろ辞めればいいのにね。これ、今日のお花ね。じゃあ私はもう行くから、行ってきます
お母さん』
手を合わせてその部屋を出る
毎日の日課だ
『……行かなきゃ』
何かを紛らわすように態と声に出し家を出た
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。