第6話

[緑 第4話] 彼岸花
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2018/10/06 17:35
俺は学校からだいぶ離れた距離になったのでペースを緩め歩いた……
もう放心状態で頭の中は「何もしたくない…」「誰とも関わりたくない……」と軽く人が怖くなってた…
だけど外を歩いてると……やっぱりすれ違う人がいて…
すれ違う度に俺の事を見る…
仕方ないよね?…学生は今の時間学校行ってるだろうし…こんな傷だらけの学生…2度見しない人を逆に見てみたいよ……
……だけど…その視線でさえも怖く感じてて…
なんとなく「この人は…こう思ってるんじゃないか……」「この人は見た途端俺の事が憎くなって…殴ってきたりしたら怖いな…」などと思ってしまう…
そして無意識に下を向いてとぼとぼ歩いていると…
加藤「……なにこれ…」
見つけたのは…お花……
加藤「……彼岸花?…でも赤色だったよね?」
と呟きながらじろじろ見てると…
??「あのぉ…視線が痛いのですが…」
とどこからかか弱い声が…
加藤「!…誰の声…」
と振り向いてみると…こんな時に限って誰も通ってない…って事は…
加藤「……このお花が話した?」
お花「はい その通りです」
加藤「うわぁ!本当に話してる!」
お花「私は長年封印されてたんです 理由は昔人々にいいアドバイスをし過ぎて…人間がまったく考えることを辞めてしまったからです」
お花はお喋りなのか…勝手に喋り出す…
加藤「……って事は…相談をきいたりするのが得意ってこと?」
お花「はぁい!」
加藤「じゃあ……お話聞いてもらっていいかな?」
お花「もちろんです」
加藤「よかった…それじゃあ俺のおうち連れてくんでそこでお願いします」
お花「わかりました」
俺は家に着くと早速部屋に入り水を入れたコップにお花を入れお話を聞いてもらった

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