第15話

[紫色 第5話]恨みを持てよ
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2018/12/21 18:26
俺は色々と言われた……
・俺は同じレア種の彼岸花と共に封印されていた
・封印されていた理由は俺と話した人が幸福になってしまうから
・人が幸福ばっかを取ってたらいずれ不幸だらけに…バランスが崩れ生きる気力を捨ててしまうからそれはまずいと思った政府が閉じ込めた

など……正直よくわかっていなかった……
彼岸花「まぁとにかくだ!!お前苦労してる事とか悩みはないのか?相談相手になってやる……」
俺はどんなに不幸なのだろうか……まさかの花に人生相談をする日が来てしまうだなんて……
慶ちゃん「……俺には中学の頃大親友がいたんです……」
彼岸花「ほぉほぉ……」
慶ちゃん「小学校の頃からの親友で…中学に入ってからはクラスが全然一緒にならず…3年でようやく同じクラスになれました……」
彼岸花「なるほど」
慶ちゃん「でも…その時の彼は…傷ついた状態だったんです……いじめです… いじめを受け心がズタズタでした……俺は彼の力になりたいと…相談相手になりました……」
彼岸花「それで?」
慶ちゃん「そしたら…いじめっ子が「今日から〜俺らの嫌いな奴らと絡んだら…お前らもいじめの対象にする〜」……みたいな事言ってきて……」
彼岸花「……一瞬低い声になったが…いじめっ子の真似のつもりか?」
慶ちゃん「そこはあんま気にしないでください……んで…俺はいつも通りにしげと絡んでたら案の定…呼び出されて……でも俺言い返したんです……正直正論を言ったと思ってます……そしたらシゲがやんだ代わりに…俺がいじめられるようになっちゃって……」
彼岸花「なるほどな……」
慶ちゃん「俺は辛くて逃げたんです……そしたら俺は高校行けなくなって…しげは…いじめが再開して…失望して……リスカを初めて…俺も死んでしまおうかと思って…」
彼岸花(リスカって…もしそのシゲとやらが俺ら4つの花に係わってたとしたら…緑…いい仕事したな……)
慶ちゃん「……彼岸花さん?」
彼岸花(俺も負けてられない……)「なぁ思ったんだけど…お前って……そのいじめっ子を恨んだりとかしないんだね」
俺は思った事ないことを言われ…キョトンとする
彼岸花「だって聞いた限りだと…まず大事な親友傷つけられ…リスカまで追い込んだ…そしてお前自身高校落ちた いじめを受け人間が怖くなった…そんな所だろう」
人間が怖い……言ってないのに合ってる……凄い……
彼岸花「俺は思う……お前は恨んでいいほど酷いことをされたと思うぞ? 俺だったら怒りの気持ちでいっぱいだろうな……」
慶ちゃん「要するに恨めってことですよね?……でもどうすればいいか…」
彼岸花「いいか…お前と親友がやられた事といえばなんだ?」
慶ちゃん「例えば…お弁当ぶちまけられた…周りの人にハブるよう伝えた…後は…蹴り入れたり…殴ったり…サンドバック状態にされた……」
……あれ?不思議だな…不思議と……今まで思わなかった「怒り」って言うのが湧いてきた…
彼岸花「ほんとにそんだけか?」
慶ちゃん「1回…殺そうとしたのか屋上から突き落とされかけたことあった…しげの悪口を俺に言わせ…先生に報告して…怒られた事もあった…………」
彼岸花「…おぉ……かなり酷いことされたんだな……お前」
慶ちゃん「………………」
彼岸花「…どうした?急に無言になって」
俺はもう…狂い始めていた…
慶ちゃん「…はは…なんなんだろう?この気持ち…今とっても腹たたしい…この気持ちってどう解消すればいいんだろうか?」
彼岸花「あらら〜狂ってるねぇw 君意外に大人しめかと思ったんだけど…………よし!今見て決めたよ!! 君の復讐のやり方に最適なのは…シンプルに制裁…だな」
慶ちゃん「制裁?」
彼岸花「君にとって此奴がやった事は酷い 此奴はまだ軽い それを君が決めて君が実際に罰を下すんだ……これで親友くんも…リスカ辞めてくれるかもね」
慶ちゃん「……わかった…」
そう言って俺は…彼岸花を持ち ずっと持っていたコンビニで買ったアイテムは握りしめながら家に帰った…

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