キーンコーンカーンコーン
放送) 10分後から体育館にて劇が始まります。
最初は3Aの「シンデレラ」です。
見たい人は急いで体育館までお願いします。
〜 体育館 〜
ザワザワ……
(こんな感じ 水色ミディアムで白の三角巾)
(こんな感じ)
ブー
アナウンス) プログラム1番
2Aによる「シンデレラ」
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むかしむかしあるところに、
美しい女性がいました。名前は「シンデレラ」
シンデレラは意地悪な母と姉達と暮らしており、
毎日洗濯や掃除をやらされていました。
母役) シンデレラ、
そこが終わったら次はあっちね。
姉達) せいぜい頑張ってね〜笑
数日後、王宮から手紙が届きました。
その内容は舞踏会の開催のお知らせでした。
姉1) 舞踏会ですって!
姉2) 運が良かったら、王子様と結ばれるかも〜♡
姉1) はぁ? ドレスも持ってないあんたなんかが
行けるわけないじゃない笑
母役) そういうわけだから、あんたは留守番
あそこの洗濯と馬たちの餌やり,
皿洗いもやっといて
(((((*´・ω・)トコトコ (母と姉達が舞台袖へ)
(こんな感じ)
(こんな感じ 髪型そのままでティアラ)
(だんだん暗くなる)
モブ1) キャア! 王子様よ♡
モブ2) 今日も美しいわァ〜♡
モブ3) 王子は気に入った相手以外とは
踊らないと聞いたのですけど、
誰がお近付きになれるのかしら…
姉達) まぁ、王子様! ごきげんよう♡
姉1) よかったら私と……
姉2) お、王子様……?
(ダンス中)
モブ達) え、嘘でしょ……?
姉達) 誰よあの女!?
母役) どこかで見たことあるような……
(ダンス終了)
ゴーンゴーン (12時前の鐘)
キラッ…✨
落ちていたのはシンデレラのガラスの靴でした。
(だんだん暗くなる)
それから数日後、
"ガラスの靴に足がはまる者を探している。
はまった者は王子の結婚相手とする。"
という内容の手紙を国中に届けました。
姉達) ガラスの靴…王子と結婚…!?
このチャンス、絶対ゲットしないと!
母役) あぁ、だけどお前は行ってないんだから
奥で掃除でもしていなさい
家来) 失礼します。
王宮から太子様のお越しです!
母役) これは太子様、はるばるようこそ。
今お茶を……
太子) いえ、お茶は結構。
ここに若い娘は何人いる?
母役) こちらの2人だけでございます。
姉達) ごきげんよう、太子様♡
太子) そ、それではいまからこのガラスの靴を
1人ずつ履いてみてください。
姉1) それじゃあ私から……
ンッ!もう!小さすぎて履けないわ!
姉2) えぇ? そんなわけ……
嘘…… もっと広げれば履けるでしょ!
家来) お、おやめください!
姉2) ちょっと離しなさいよ!
母役) ちょっと……!
太子) なんだ、まだいるじゃないですか!
お嬢さん、こちらへ
太子) はやくガラスの靴を持って来るのです。
家来) は、はい! ウワッ……!
(母に足をひっかけられる)
パリーン! (ガラスの靴が粉々に)
太子) 嘘だろ…… 唯一の手がかりが……!
太子) こんな奇跡……!
王子、王子!!
母,姉達) え、王子様!?
(ドレス姿に変身する)
(((((*´・ω・)トコトコ
(だんだん暗くなる)
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モブ達) キャァァァァ♡//////
生徒達) わぁぁぁ! パチパチ👏
【……To be continued】
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。