第79話

第74話
1,594
2021/09/23 12:43
1時間後……


〜 舞台裏 〜

ザワザワ……
Jel
Jel
とうとうこの時が……
Nanamori
Nanamori
ジェルくん、準備はいい?
Jel
Jel
いつでもいけるで!
(こんな感じ  茶髪の編み込み)
Nanamori
Nanamori
ジェルくん似合ってるね(*^^*)
Jel
Jel
なーくんも似合ってる(*^^*)
Nanamori
Nanamori
ありがとう(*^^*)
(こんな感じ)
Nanamori & Jel
Nanamori & Jel
頑張ろッ!

ブー

アナウンス) 午後の部を始めます。
プログラム3番
演劇部による"ロミオとジュリエット"

ーーーーーーーーーーーーーーーー


皆さん、こんにちは。
今からお話するのはとある男女の
悲しい恋の物語。
時は準世紀、イタリア。
ヴェローナの街に争いを続ける
ヴォンタギュー家とキャビレス家の2つが存在し、
ヴォンタギュー家には"ロミオ"という青年が、
キャビレス家には"ジュリエット"という少女がいた。
しかし、2人は舞踏会で恋をしてしまうのでした。
そして物語は、舞踏会が終わった所から始まる__


ε≡≡\( ˙꒳˙)/シュタタタタ
Nanamori
Nanamori
ハァ…ハァ……
このキャビネットの屋敷に隠れていれば
ジュリエットに会えるかもしれない……
いや、人目見るだけでもいい。


(↓ ギャラリーにて)
Jel
Jel
あぁ、この気持ちいったいどうすればいいの?
あの方がロミオ……
あぁ、なんて美しい方なのでしょう。
でも、あの方はヴォンタギュー家の人。
決して関係を持ってはならないお方……
Nanamori
Nanamori
なんだ?声が聞こえる……
Jel
Jel
あぁ、ロミオよロミオ…
どうして貴方はロミオなの…?
ヴォンタギュー家とロミオの名をお捨てになって。
そうすれば私もキャビレス家の名を棄てましょう。
Nanamori
Nanamori
ジュリエット……?  
僕の名を呼んでいる。
このまま聞くか、気持ちを伝えるか……
Jel
Jel
私の敵は貴方の名前。
ヴォンタギュー家の名を捨てても貴方は貴方。
薔薇と呼ばれるあの花は、
別の名前で呼ぼうとも
甘い香りに変わりはない。
だから、ロミオだってロミオと
呼ばなくてもロミオに変わりはないわ。
ロミオ… 名前を捨てて?
名前を捨てて私をとって……
Nanamori
Nanamori
ジュリエット!
貴方の気持ちは十分受け取った。
僕をこれから"恋人"と呼んでくれ。
それが新たな僕の名前だ。
ヴォンタギュー家だのキャビレス家だの
そんなの関係ない!
Jel
Jel
ロミオ様……?
今の言葉、聞いていらしたのですか?
Nanamori
Nanamori
ジュリエット…… 僕達、結婚しないか?
明日の正午、教会で待っている。
そこで2人だけの結婚式をあげよう。
Jel
Jel
嬉しい! 必ず行くわ!
すべてをロミオに預けて
どこまでもついて行くわ。
Nanamori
Nanamori
ありがとうジュリエット。
では僕は見つかる前に帰るよ。
おやすみ、ジュリエット
Jel
Jel
おやすみなさい、ロミオ
そして翌日、ロミオとジュリエットは式をあげて
結婚を無事にすることが出来たのでした。
これでヴォンタギュー家とキャビレス家の争いが
無くなることを願いましたが、
親友の敵でありジュリエットの
兄のティパルトに決闘を申し込まれたが
ティパルトを殺してしまったため、
街から追放されてしまうことになってしまった。
それでもジュリエットの姿が見たいが
ために屋敷の中庭に来ていた。
Nanamori
Nanamori
本当に許してくれるかい?  ジュリエット…
Jel
Jel
だって私、あなたの妻よ。
馬鹿な兄さん…
喧嘩はあれほどダメっていったのに。
だから兄さんが悪いのよ!
私はいつでも貴方の味方よ。
Nanamori
Nanamori
ありがとうジュリエット……
これからはどこまでも一緒に歩いていこう。
Jel
Jel
そうね。
○○に着いても私の事忘れないでね?
Nanamori
Nanamori
忘れるものか!
それでは、行かないとな…
何かあったら教会にいる神父に伝えるんだ。
あいつにはすべてを打ち明けた。
Jel
Jel
わかったわ、早く帰ってきてね?
気をつけて……
(なーくん去る)


父) おーい、ジュリエット! どこにいるんだ〜?
大事な話があるんだ。
Jel
Jel
ここですお父様、話とはなんですか?
父) ディパルトが亡くなってしまって
もう子供はお前しかいない。
キャビレス家の名を残すためには、
お前に子をたくさん産んでもらいたい。
そこでだ……
お前はこの"パリス"と結婚するのだ。


パリス) こんにちは、ジュリエット。
Jel
Jel
そんな、急に言われても……
父) パリスは貴族だ。
お前が結婚して子を産めば、
キャビレス家も貴族の仲間入りとなるだろう。

パリス) ジュリエット、結婚してくれますか?
Jel
Jel
嫌です……
父) とにかく式は3日後だ。
早い方がいいだろう、楽しみにしていなさい。

(父,パリス 退場)
Jel
Jel
どうしよう……
あ、そうだ! 神父様のところに相談しに行こう。

(だんだん暗くなる)
ーーーーーーーーーーーーー

(((((*´・ω・)トコトコ
Jel
Jel
神父様!
神父) おや、ジュリエット。
Jel
Jel
こんなのあんまりだわ!
神父) さっきパリスから直接聞いたよ。
Jel
Jel
私、パリスと結婚するくらいなら
自ら胸を刺して天国でロミオを待つわ。
神父) なにかあるとすぐに殺すか死ぬかで
物語を終わらせようとする……
若者たちの悪い癖だ。
ちょっと待ってなさい。

(奥から何かを持ってくる)
Jel
Jel
これは……?
神父) これは魂を操る恐ろしい薬だ。
お前にこれが使えるか?
Jel
Jel
ロミオに会えるんだったらなんでもするわ。
神父) その薬を今夜の8時に飲みなさい。
そうすればお前は仮死状態になり
結婚式の朝には死者の姿だ。
私が本霊を葬儀に立て
お前を先祖代々の墓に埋めよう。
そして夜になったら墓を掘り出し
お前を救い出す。
Jel
Jel
あぁ、ありがとう神父様。
おかげで生きる勇気がもてました。
神父) きっと成功するだろう。
すべては神のお導きのままに…
Jel
Jel
すべては神のお導きのままに…

(だんだん暗くなる)


そして結婚式の朝に冷たくなった
ジュリエットを見つけたキャビレス家は
結婚式を中止し、葬儀を行いました。
その頃、何も知らないロミオは
行き着いた街でジュリエットが結婚する
話を耳にしたのだった。
Nanamori
Nanamori
ジュリエットが結婚する…!?
兵士) でも大丈夫だ。
神父が念入りに考えた計画がある。
Nanamori
Nanamori
でも僕… ジュリエットを助けに行く!
兵士) おい、ロミオ!
(だんだん暗くなる)
ーーーーーーーーーーー

神父) あとはジュリエットが
目覚めるのを待つだけだ……
あぁ、神よ。
愚かな人間が霊魂を操ることを
お許しください。

兵士) おい、神父!
これはあんまりだ。汝には任せておけぬ。
ジュリエットを骨に……
ロミオだって翌日に
追い返されてしまったではないか。

神父) ロミオが……!? なんということだ…
いいか、ロミオに伝えるのだ。
あの葬儀は偽りだ。
ジュリエットは目が覚めると

兵士) ジュリエットが生きているだと……!?

神父) 細かいことは後だ。
とにかく私はジュリエットを起こしに
いかなければならない。
はやくロミオを探すんだ!

(だんだん暗くなる)
ーーーーーーーーーーーー

(墓の前のジュリエットの横で)
Nanamori
Nanamori
なんでこんなことに……
パリス) 動くな、ヴォンタギュー家のロミオ!
Nanamori
Nanamori
誰だ。
パリス) 私はパリス
Nanamori
Nanamori
パリス…?
ジュリエットに結婚を申し込んだ奴か!
ジュリエットはお前の妻ではない、
私の妻だったのだ。
パリス) 追放例ならびに墓荒らしの現行犯として
歯向かうならば処刑するぞ。
Nanamori
Nanamori
待て。
私は自ら終止符を打ちに来たのだ。
少し時間をくれ。
パリス) 遺体を蹂躙するためか。
歯向かうなら容赦しない。
Nanamori
Nanamori
なんだと……? 
ジュリエットは私の妻だ。
パリス) ジュリエットは私の妻だ!(剣を抜く)
Nanamori
Nanamori
二度と口にするな! (剣を抜く)
戦闘中……
パリス) グハッ…… ドサッ(切られる)   (退場)
Nanamori
Nanamori
……やっと会えた、ジュリエット。
あんなに暖かかったからのに
こんなに冷たくなって……
もう一度目を覚まして僕の名前を呼んでくれ。
なんでこんなに上手くいかないんだろう…
Nanamori
Nanamori
今、君のもとへ行くよ。
睨み合いのない世界で2人で幸せに暮らそう…
グサッ…… ドサッ (ナイフを出して胸を刺す)


(一瞬暗くなる)
Jel
Jel
あれ……暗くてよく分からない…
そうだ私、
神父様の薬を飲んで埋葬されたんだった。
(辺りを見回す)
Jel
Jel
ハッ……ロミオ!
Jel
Jel
ロミオ…! 血がこんなに…
せっかく上手くいってたのにどうして……
一緒にどこまでも行こうって
約束したじゃない。
どうして私を置いて行っちゃうの……
Jel
Jel
ロミオ…… 私も貴方の所へ行くわ。
ロミオ、私に最後の勇気を…

グサッ… (ナイフを刺す)
Jel
Jel
痛い……  痛いよロミオ……
私はずっとあなたの傍にいるわ。
おやすみ、おやすみなさいロミオ……
ドサッ……

コーンコーン (暗くなりながら鐘の音がなる)

その後に駆けつけたトレースの先行令は
2人が死んでいるのを確認し、
帰ってきた大公様にことの全てを話し、
2人の死によりヴォンタギュー家とキャビレス家の
争いはなくなり、
ヴェローナの地に鐘が鳴り響いたとさ___

ーーーーーーーーーーーーーーーー

生徒達) わぁぁ (・ω・ノノ゛☆パチパチ




           【……To be continued】

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