1時間後……
〜 舞台裏 〜
ザワザワ……
(こんな感じ 茶髪の編み込み)
(こんな感じ)
ブー
アナウンス) 午後の部を始めます。
プログラム3番
演劇部による"ロミオとジュリエット"
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皆さん、こんにちは。
今からお話するのはとある男女の
悲しい恋の物語。
時は準世紀、イタリア。
ヴェローナの街に争いを続ける
ヴォンタギュー家とキャビレス家の2つが存在し、
ヴォンタギュー家には"ロミオ"という青年が、
キャビレス家には"ジュリエット"という少女がいた。
しかし、2人は舞踏会で恋をしてしまうのでした。
そして物語は、舞踏会が終わった所から始まる__
ε≡≡\( ˙꒳˙)/シュタタタタ
(↓ ギャラリーにて)
そして翌日、ロミオとジュリエットは式をあげて
結婚を無事にすることが出来たのでした。
これでヴォンタギュー家とキャビレス家の争いが
無くなることを願いましたが、
親友の敵でありジュリエットの
兄のティパルトに決闘を申し込まれたが
ティパルトを殺してしまったため、
街から追放されてしまうことになってしまった。
それでもジュリエットの姿が見たいが
ために屋敷の中庭に来ていた。
(なーくん去る)
父) おーい、ジュリエット! どこにいるんだ〜?
大事な話があるんだ。
父) ディパルトが亡くなってしまって
もう子供はお前しかいない。
キャビレス家の名を残すためには、
お前に子をたくさん産んでもらいたい。
そこでだ……
お前はこの"パリス"と結婚するのだ。
パリス) こんにちは、ジュリエット。
父) パリスは貴族だ。
お前が結婚して子を産めば、
キャビレス家も貴族の仲間入りとなるだろう。
パリス) ジュリエット、結婚してくれますか?
父) とにかく式は3日後だ。
早い方がいいだろう、楽しみにしていなさい。
(父,パリス 退場)
(だんだん暗くなる)
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(((((*´・ω・)トコトコ
神父) おや、ジュリエット。
神父) さっきパリスから直接聞いたよ。
神父) なにかあるとすぐに殺すか死ぬかで
物語を終わらせようとする……
若者たちの悪い癖だ。
ちょっと待ってなさい。
(奥から何かを持ってくる)
神父) これは魂を操る恐ろしい薬だ。
お前にこれが使えるか?
神父) その薬を今夜の8時に飲みなさい。
そうすればお前は仮死状態になり
結婚式の朝には死者の姿だ。
私が本霊を葬儀に立て
お前を先祖代々の墓に埋めよう。
そして夜になったら墓を掘り出し
お前を救い出す。
神父) きっと成功するだろう。
すべては神のお導きのままに…
(だんだん暗くなる)
そして結婚式の朝に冷たくなった
ジュリエットを見つけたキャビレス家は
結婚式を中止し、葬儀を行いました。
その頃、何も知らないロミオは
行き着いた街でジュリエットが結婚する
話を耳にしたのだった。
兵士) でも大丈夫だ。
神父が念入りに考えた計画がある。
兵士) おい、ロミオ!
(だんだん暗くなる)
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神父) あとはジュリエットが
目覚めるのを待つだけだ……
あぁ、神よ。
愚かな人間が霊魂を操ることを
お許しください。
兵士) おい、神父!
これはあんまりだ。汝には任せておけぬ。
ジュリエットを骨に……
ロミオだって翌日に
追い返されてしまったではないか。
神父) ロミオが……!? なんということだ…
いいか、ロミオに伝えるのだ。
あの葬儀は偽りだ。
ジュリエットは目が覚めると
兵士) ジュリエットが生きているだと……!?
神父) 細かいことは後だ。
とにかく私はジュリエットを起こしに
いかなければならない。
はやくロミオを探すんだ!
(だんだん暗くなる)
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(墓の前のジュリエットの横で)
パリス) 動くな、ヴォンタギュー家のロミオ!
パリス) 私はパリス
パリス) 追放例ならびに墓荒らしの現行犯として
歯向かうならば処刑するぞ。
パリス) 遺体を蹂躙するためか。
歯向かうなら容赦しない。
パリス) ジュリエットは私の妻だ!(剣を抜く)
戦闘中……
パリス) グハッ…… ドサッ(切られる) (退場)
グサッ…… ドサッ (ナイフを出して胸を刺す)
(一瞬暗くなる)
(辺りを見回す)
ドサッ……
コーンコーン (暗くなりながら鐘の音がなる)
その後に駆けつけたトレースの先行令は
2人が死んでいるのを確認し、
帰ってきた大公様にことの全てを話し、
2人の死によりヴォンタギュー家とキャビレス家の
争いはなくなり、
ヴェローナの地に鐘が鳴り響いたとさ___
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生徒達) わぁぁ (・ω・ノノ゛☆パチパチ
【……To be continued】
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。