第25話

俺は…
1,914
2018/08/07 13:35
玲於side


あなた

玲於、着れた!

佐野玲於
佐野玲於
お、
俺が顔を上げると、そこには








美しいドレスを身にまとった、


今まで生きてきた中で見たことないくらい


綺麗な女の人が立っていた
佐野玲於
佐野玲於
え、、あ……
あなた

…変、、かな…?

佐野玲於
佐野玲於
い、いや!!全然…///
あなた

玲於、顔赤いけど どしたの?
大丈夫…?

佐野玲於
佐野玲於
ば、バカ!!大丈夫に決まってんだろ!
あなた

そっか、それなら良かった!笑

あなた

で、どう?似合ってる?
ちょっとは大人っぽく見えるかな?




照れてちゃダメだって………。





ちゃんと言え、、、、















佐野玲於
佐野玲於
そこそこ似合ってんじゃねぇの





違うって…!!!!!!!!!!



俺が言いたかったのは そうじゃなくて……





あなた

そこそこってなによ!笑

佐野玲於
佐野玲於
…めっちゃ綺麗だよ
あなた

え?



ってなんで聞いてねぇんだよ!!!

佐野玲於
佐野玲於
あーもう!!!!だからぁ!!!!


ちょっと深呼吸して……落ち着いて…


佐野玲於
佐野玲於
めっちゃ綺麗だよ、あなた。
よし、言えた。


てか……いつもこんなこと言わないから

って引かれてないかな




俺はあなたの顔を伺った



あなた

…い、いや…あの、、ありが…と、////

佐野玲於
佐野玲於
照れすぎじゃね
思わず心の声が溢れ出てしまった


あなた

だって……玲於いつもは
こんなこと言わないから…///

佐野玲於
佐野玲於
だってほんとに綺麗だm…


俺の話の途中に衣装部屋に入ってきた龍友くん。





はぁ、、、、また来やがったよ…。






先輩なのに心の中でそんなことを思ってしまう

数原龍友
数原龍友
あ!あなた!ここにおったんか!
あなた

あ、りゅう!

数原龍友
数原龍友
ドレスめっちゃ似合ってるやん!!!!
ほんまに綺麗やな……
あなた

へへ、そう??



ドレスに惚れ惚れしてる龍友くんと


それに 照れてるあなた。




佐野玲於
佐野玲於
はいはい、そこイチャつかない。
あなた

玲於がこのドレス選んでくれたんだよ?

数原龍友
数原龍友
そうなんや…!
玲於、センスあるやん笑
佐野玲於
佐野玲於
あたりまえ。
そりゃそーだろーがよ




何年 あなただけを見てると思ってんだ

数原龍友
数原龍友
そうそう!あなたの髪の毛して
あげようと思って探しててん
あなた

お、よろしくお願いしますっ!

数原龍友
数原龍友
よし、任せとけ!!
鏡の前 行こか?
あなた

はーいっ!玲於、ドレスありがとね!

佐野玲於
佐野玲於
あいよ


そんな素っ気ない返事をしながら


あなたに手を振る俺。




あなたが出ていった衣装部屋でひとり、ため息ひとつ…


────────────────────────


龍友くんside

あなた

どんな髪型にするの〜??

数原龍友
数原龍友
アップで!
あなた

へー……?

数原龍友
数原龍友
自分から聞いたくせに…笑
あなた

任せるっ!!

数原龍友
数原龍友
はい、了解っ笑

そう言って俺はあなたの髪にクシを入れた




あなた

なんか今日は手つきがいつもと違うね

数原龍友
数原龍友
え、、、?
あなた

なんか……硬い気がする



気持ちまで読み取られるとは…


正直想定外。



数原龍友
数原龍友
そんなこと、べつに…ないけど
あなた

…ふーん?



だってそりゃあ…





好きな人を自分の手で世界一美しい女の子にして、




それをたくさんの男共に見せびらかすんやぞ…?




そりゃ複雑にもなるやろ。



しかも…………










いや、なんもない。






考えれば考えるだけ苦しくなる。



止めろ、考えるな俺…。
あなた

りゅう、、?どしたの?



その声で俺は我に返った
数原龍友
数原龍友
え…?ごめん、なんて?
あなた

やっぱり今日のりゅう変だよ

数原龍友
数原龍友
いやいや!ちょっと寝不足なだけやで
あなた

そうなんだ!もう…早く寝ないと〜!

数原龍友
数原龍友
はは、ごめんごめん笑



あなたに嘘をついてる。




この行動が俺の心を締め付けていく…



あなた

パーティー何人くらい来るんだろうね…


そうポツリと呟いたあなた。
数原龍友
数原龍友
あなたのお誕生日だから、
たっっくさん来るんじゃない?
あなた

そうなのかな…


そんな切なそうに喋るなよ





連れていきたくなくなるだろーが…



数原龍友
数原龍友
ねぇあなた?
パーティー頑張れそ?
あなた

……正直、、、行きたくない

数原龍友
数原龍友
そっか、、でも!
そんなあなたにいいことがあるよ!
あなた

ん、なに??

数原龍友
数原龍友
ちょっと目閉じてて?
あなた

ん、


目を閉じて大人しくしてるあなたの


顔の前に手を回して、後に持ってくる。


数原龍友
数原龍友
はい、いいよ
あなた

なに……?え、、!?



あなたの首元には きらきら光るネックレス。



ネックレスには


あなたのイニシャルと 「 8 」 の文字。
あなた

すごい……めっちゃ可愛い、、!
この 8 って?

数原龍友
数原龍友
俺たち執事とあなた。
8人ずっと一緒だから……なにも
不安に思わんとってな。
あなた

りゅう…ありがと、、
絶対だいじにする…っ、!

数原龍友
数原龍友
ちょちょちょ!!
白濱亜嵐
白濱亜嵐
あ、あなたみっけ!
ってなんで泣いてんの!?
片寄涼太
片寄涼太
ちょっと龍友くん……?(圧
数原龍友
数原龍友
いやいや!誕生日プレゼントあげた
だけやねんけど………
小森隼
小森隼
あなた〜!ってわぁあぁ
佐野玲於
佐野玲於
なんだよ、うっせーな…うわっ!?
関口メンディー
関口メンディー
みんなどしたの〜?…えぇぇ!?
中務裕太
中務裕太
なんやねん笑  うおっ!


みんな続々と集結して、泣いてるあなたを見て


みんな同じ反応をとった

小森隼
小森隼
あ!誕生日プレゼント、
付けてくれてる〜♡
佐野玲於
佐野玲於
お前が朝、口走ったやつな?
小森隼
小森隼
ごめんってば……怒んないでよぉ
佐野玲於
佐野玲於
バカ。
小森隼
小森隼
あなたっ!!!
玲於がいじめてくる…泣
あなた

はいはい、、ぐすっ……
玲於、いじめないの、っ!笑

佐野玲於
佐野玲於
いじめてねぇし…
片寄涼太
片寄涼太
玲於ちゃん拗ねないよ〜?
そう言いながら涼太が玲於の頭に手を乗せた
佐野玲於
佐野玲於
こっっども扱いしてんじゃねぇぇよ!
関口メンディー
関口メンディー
まぁまぁ、玲於落ち着いて笑
白濱亜嵐
白濱亜嵐
そろそろ時間だね
中務裕太
中務裕太
おぉ、まじか
数原龍友
数原龍友
時間経つの早いなぁ
あなた

ふぅ、、そうだねっ!笑

片寄涼太
片寄涼太
お、あなた泣き止んだね
あなた

うん!ごめんごめん!

小森隼
小森隼
謝る必要なんて無いっ!!
あなた

へへっ、プレゼントもありがと!

全員
どういたしまして♡


あなたの顔は さっき泣いたのもあって目が潤んでて


頬は興奮からか少し赤くて…




でも一人一人の目を見ながらはっきりと言ったんだ



あなた

やっぱりみんな大好きっ!!!!ニコッ







·



小森隼
小森隼
…っと、あぶね…意識失うとこだったわ
数原龍友
数原龍友
あなた、あんまりそんな顔、
俺ら以外の男にすんなよ?
あなた

え、、?どゆこと…?

白濱亜嵐
白濱亜嵐
自覚ないの!?!?
中務裕太
中務裕太
それは…ちょっとまずいぞ、、?
あなた

なにが…!?
わけわかんない!!

片寄涼太
片寄涼太
てか玲於に関しては硬直してるし。
佐野玲於
佐野玲於
…………
あなた

おーい、玲於〜?

佐野玲於
佐野玲於
…っああ、ごめん、
メンディーがバカって話だっけ
関口メンディー
関口メンディー
おい!玲於っ!!!
片寄涼太
片寄涼太
はぁーいはい!!
そこぐらいにして、そろそろ車乗るよ!
あなた

はーい!

数原龍友
数原龍友
あなた、段差あるから気ぃつけや
あなた

うん、ありがと!

関口メンディー
関口メンディー
あなた!!そのプレゼント
気に入ってくれた!?
あなた

うん!!!!めっちゃ嬉しかった!
ありがとね!

佐野玲於
佐野玲於
じゃあその元気のまま今からも頑張れよ
あなた

もっちろん!任せてよっ!!笑










あなたを元気に出来たのは良かった










でもな、








俺は………






そう簡単に元気には なられへんねん。






今のあなたは気づくわけないやろな、















あなた

りゅう!どしたの、ぼーっとして?
早く行くよ!!!

数原龍友
数原龍友
あぁごめん、今行くよ
















頼むから行かんといてくれ。








ずっと俺のそばで、俺だけに笑いかけてくれよ






























そんな願いも










“ 運命 ” という名の歯車によって



















噛み砕かれるんだ。






プリ小説オーディオドラマ