むかしむかし(?)あるところに、竜宮小と呼ばれるひとつの小学校がありました。
そこでは、49不思議という、七不思議のようなものがありました。
そのひとつ、それが教科さん。
夜の12時に、黒板からその女の子たちは出てきます。
その女の子たちは、
とっくの昔に______しまいました。
1人は、物語が好きで、
1人は、計算が好きで、
1人は、実験が好きで、
1人は、歴史が好きで、
1人は、お話が好きで、
1人は、運動が好きで、
1人は、料理が好きでした。
女の子たちは、学校が好きでした。
先生も、授業も、給食も。
みんなみんな好きでした。
でも、学校での、女の子たちの生活は、脆くも儚く崩れていきました。
みんなみんな、居なくなってしまいました。
全部全部無くなってしまいました。
そんな彼女らにネ 様は にな 事
………………このあとは文字が消えて読めないや。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!