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顔はグクの方に向けず、首を振って拒否する。
グクが背後に近寄ってきたのがわかった。
その言葉にドキッとして、そろそろと振り向く。
自分がどんな顔してるのか、わからなかった。
どんな顔していいのかも。
だから、グクがわたしの顔見て微笑んだのを見て、ただただホッとしたんだ。
背後にあったグクの顔は、振り向けばすぐ近くにあって。
振り向いたらこうなるんじゃないかなって、
淡い期待もしてたけど。
現実に起こると、頭が真っ白。
でも、もう抵抗する気もなく
私はグクの唇を受け入れた。
【チュッ……クチュリ、チュウ……】
ボーッと目をあけて、グクの顔を見てたから。
身を任せながら、私を見るグクの優しいようでいてイヤしさがある目に落ちた。
吸い込まれるようで。
そこで私は「もぅ、いいや………」と思考を手放した。
--作者の独り言--
更新が………できないくらいに忙しすぎて。
でも、頭の隅っこで次どうしようって考えてるうちに、少し頭が整理できました( ˙༥˙ )
R18にならない程度に書くつもりですよー!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。