ジョングクside
俺らがいるのは気づかなかったようで、
そのまま撮影場所の方に戻っていった。
目の前にいるあなたを見る。
座っているあなたは、どんな顔かわからない。
けど、丸まった小さくなって、震えてた。
手のひらを跡が残りそうなくらいにギュッとと握りしめてる。
あなたは無言で、何か考えてるようだった。
これまでのあなたを見ていてわかった。
人に頼るのもそう。
泣くのもそう。
いつも笑って誤魔化して、
「泣いていいから」って言わないと泣かない。
そこまで周りに気を遣わなくていいのにと思うほど。
あなたは優しい。
周りをよく見ている。
だからマネージャーの仕事が忙しくなる。
そんな子だ………
あなたはまるで蝋燭みたいだと思った。
時に元気にひとを力づけてくれるけど、
ユラユラゆれて儚く見える火のように、
吹けば簡単に消えてしまいそう。
そう思ったら、あなたを抱きしめたくなった。
これまでも抱きしめたりキスしたり。
どこか
イタズラして笑わせてやろう。
ジミニヒョンのことを悲しませないようにしよう。
そんな気持ちでやってた。
ジミニヒョンの彼女だから。
2人が元通り、笑い合えればいいなと。
そんなことを考えていたのに。
でも、今はそうじゃない。
あなたがジミニヒョンに向けてる感情。
その涙も、笑顔も、苦しみも。
その全てを、
俺だけに向けて欲しい。
そう思ったんだ。
好き、だったんだな……。
--作者の独り言--
文章が復旧して、よかった……
こういうことってよくあるんですね笑
他の小説読んでて思った私でした!
あと、番外編も更新しました!!グクさん書いてみました。書いててちょっと切なかったかな……
3部構成です✨
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。