第3話

私と悟くん
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2021/02/19 12:27
「特級過呪怨霊祈本里香
422秒の完全顕現。このような事態を防ぐために乙骨を君に預けたのだ。申し開きの余地はないぞ。五条悟」
五条悟
五条悟
まあ元々
言い訳するつもりなんてないですし
「何をふざけている!!祈本里香があのまま暴走していれば町一つ消えていたのかもしれんのだぞ!!」
五条悟
五条悟
そうなりゃ命懸けで止めましたよ。あのね私らがあの呪いについて言えることは1つだけ
五条悟
五条悟
「出自不明」呪術師の家系でも無い女児の呪いがどうしてあそこまで莫大なものになったのか理解できないモノを支配することは出来ません。
五条悟
五条悟
ま、トライ&エラーってね暫く放っておいてくださいよ
「…………乙骨の、秘匿死刑は保留だと言うことを忘れるな」
五条悟
五条悟
そうなれば私が乙骨側につくことも忘れずに
ザッザッ
五条悟
五条悟
ったく野暮な年寄り共め。
ああはなりたくないね…
若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ
五条悟
五条悟
何人たりともね
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
五条悟
五条悟
やぁやぁ皆!調子はどうだい?
乙骨憂太
乙骨憂太
あっえーと
パコン
禪院真希
禪院真希
余所見してんじゃねーよ
乙骨憂太
乙骨憂太
はい
禪院真希
禪院真希
さっさと構えろハゲ
乙骨憂太
乙骨憂太
はい
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
真希ちゃんもう少し柔らかくね笑
禪院真希
禪院真希
私から1本とるんだろ?
乙骨憂太
乙骨憂太
はい!!
五条悟
五条悟
祈本里香程の大きな呪いを祓うのはほぼ不可能、だが"解く"となれば話は別だ
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
何千万もの呪力の結び目を読み1つずつほどいていく。呪われている乙骨くんにしか出来ないよ?
乙骨憂太
乙骨憂太
具体的にどうすれば?
五条悟
五条悟
これを使うといい
乙骨憂太
乙骨憂太
刀!!
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
いーな、私も欲しい
五条悟
五条悟
空暖花は何も無くても戦えるでしょ?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
そうだけどさぁ?
五条悟
五条悟
呪いは物に憑いている時が1番安定するからね。君はあの時指輪を通して祈本里香と繋がった。パイプは出来てるんだ
五条悟
五条悟
里香の呪いを貰い受け刀に込めて支配する。繰り返し量を増やしいずれは全てを手中に納める
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
あとは晴れて自由の身だよ?里香ちゃんも乙骨くんも
乙骨憂太
乙骨憂太
刀に呪いを込める…
五条悟
五条悟
と同時に!!刃物の扱いも覚えなきゃだし何より君超貧弱だから、まずは徹底的にしごきます!






乙骨くんは

確実に力を延ばしている

いいなあ

凄いなあ

そんなふうに思う
五条悟
五条悟
空暖花…お前は強いからな兄さんと一緒にとか追いつかないととか考えるなよ
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
ッ…分かってる
乙骨憂太
乙骨憂太
あの、空暖花さん…
パンダ
パンダ
その話するな
狗巻棘
狗巻棘
しゃけ
乙骨憂太
乙骨憂太
ご、ごめん
禪院真希
禪院真希
知りたきゃ空暖花本人から聞け。多分言わねぇと思うけどな
乙骨憂太
乙骨憂太
分かりました
私には

たった1人の

兄がいた

兄はとても優秀で

何でもできて

優しくて

完璧だった

だけど

高専へ来る前に

真人という特級呪霊に

襲われて殺された

私その真人と言うやつが

嫌いだ

悟くんよりも嫌いだ

兄さんを殺した

兄さんが亡くなる前は

家からの私への扱いは

酷かった

毎日毎日

雑用係

それでも

兄さんだけは

私を強くしてくれた

なのに

その兄さんがなくなってから

家の者からの扱いは

天と地がひっくり返ったかのように

変わった

以前のような

雑用はなく

兄さんと同じ扱いを受けた

私はそんなに家が大っ嫌いだ

だから、

高専へ行こうとした

けど

止められた

苦しくて

悔しくて

そんな時に

五条悟が現れた
五条悟
五条悟
君さぁ家にいるの嫌?
初めは警戒したけど、すぐに解けた
五条悟
五条悟
嫌でしょ?家の者の事嫌いでしょ?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
ど…して
五条悟
五条悟
僕さぁ最強だから分かっちゃうんだよねぇ。君が家から出たい事とか頑張ってること、兄さんがいなくなって1人で背負ってるプレッシャーとかそういうの
五条悟
五条悟
頑張らなくていいんだよ、無理しないでゆっくり行こう?
"頑張らなくていいんだよ"

そんな言葉を聞いて私は

頬から

暖かいものが流れてきた
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
頑張らな…くていいっヒクずっと兄さんが、死んでからヒク私ヒクプレッシャー怖くてヒク…
五条悟
五条悟
うん、家に出る?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
ううん
五条悟
五条悟
どうして?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
私にはいつも支えてくれる"花"がいるから
五条悟
五条悟
その花が敵だったら?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
どういうこと?
五条悟
五条悟
ついておいで
そう言われてついて行くと

そこには…

お父様と

花が

私の情報を共有している所だった

私は絶望を感じた

この世には

幸せになるなと言われているみたいで

何も感じ取れずに

気づいたら高専にいた

まあ

それでもいいや

全てが嫌だ

頭がトンカチで殴られたように痛くて

私って

案外脆くて

大したことないんだ

そう感じた
五条悟
五条悟
まだ、この家にいる?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
何も答えられずにいる私を見て

痺れを切らした五条悟は
五条悟
五条悟
今家に戻ったら君は確実に家から出られなくなる。けど、今僕と高専へいけば楽だよ?どうする?
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
いく
気づいたら勝手にそう言ってた

五条悟は

ニィっと笑って

高専へと来た
兄さん…

見ててね
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
悟くん
五条悟
五条悟
ん?
どうしたの?というように

優しい目で見てくる
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
宮殿時空暖花(きゅうでんじくのか)高2
ありがとう
あの日に言えなかったお礼を

言った

悟くんは

すぐに意味を理解して
五条悟
五条悟
うん!
と言った

切ります

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