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第5話

5Channel 【加害者同盟】
先生
先生
なっ、離さないか!
クラスメイト
クラスメイト
それを返せよぉぉぉぉっ
狂ったように暴れ出す彼は、
先生がスマホを返してくれないとわかると……。

物凄い形相で先生を睨み、
教室を出ていく。
先生
先生
なんなんだあいつは……
クラスがしんと静まり返って、
先生はぎょっとしながらも
黒板のほうへ戻っていく。

しかし──。
クラスメイト
クラスメイト
おい
教室に戻ってきた男子生徒の手には消火器。

それを大きく振り上げながら、
つかつかと先生に近づき──。
クラスメイト
クラスメイト
死ねええええええっ
先生
先生
ぐあっ
男子生徒は先生の頭を消火器で殴った。

さらには、床に倒れ込んだ
先生に馬乗りになる。
クラスメイト
クラスメイト
死ねっ
──ドカッ、ドカッ、ドカッ。

容赦なく、
消火器で頭を殴りつける男子生徒。
先生
先生
や、やめ……
クラスメイト
クラスメイト
死ねっ、死ねっ
──ドカッ、ドカッ、ドカッ。

赤黒い血が先生の頭から流れて、
教室の床に血だまりを作っていく。

あまりにショッキングな
光景だったからだろう。

皆、逃げ出すことも、
声をあげることもできずに、
その場から動けないでいた。
クラスメイト
クラスメイト
死ねええええええっ
──ドカッ、ドカッ、ドカッ、ドカッ!
先生
先生
う……うう……
先生のうめき声が
どんどん小さくなる。

そこで初めて、我に返った。
クラスメイト全員
「「「「きゃああああっ」」」」
空気が震えるほどの悲鳴があがり、
一斉に生徒たちが逃げ出す。
あなた

(これは、悪夢だ……)

早く逃げなきゃいけないのに、
頭がボーっとして、
思考がまともに働かない。
クラスメイト
クラスメイト
死んだ……でも、
まだ収まらない。怒りが、
収まらない……っ
怒りを露にした彼は、
ゆらりと私のほうを見た。
あなた

(逃げなきゃ……)

そう思っても、足に力が入らない。

席に座ったまま、動けない……。
クラスメイト
クラスメイト
お前も死ね
あなた

あ……っ、嫌……

男子生徒が私に向かって
歩き出したとき──。
逢沢 光希
逢沢 光希
そいつに触んな!
光くんが男子生徒の頬を殴り、
すぐに床に押さえ込む。
逢沢 光希
逢沢 光希
優!
逢沢 優希
逢沢 優希
わかってる!
あなた、立つんだ
優くんが私を立たせ、
教室の外へ引きずるように出る。
あなた

光くんが!

逢沢 優希
逢沢 優希
光は喧嘩強いから、
大丈夫
逢沢 光希
逢沢 光希
ああ、ネクタイで
縛ってきたから、
逃げる時間くらいは稼げるだろ
あなた

光くん!

教室から出てきた光くんは、
頬を引っかかれたのか、
傷があった。
あなた

血が滲んでる……

逢沢 光希
逢沢 光希
掠り傷だ。
んな顔すんな
光くんは、わしゃっと髪を撫でてくる。
逢沢 光希
逢沢 光希
行くぞ
先頭に立つ光くんを心強く思いながら、
私たちはその場から駆け出した。

***

あのあと、騒ぎを聞きつけた
他の先生が通報したのだろう。

暴れた男子生徒は
警察に連れていかれた。

そして、殴られた国語教師は、
そのまま帰らぬ人となってしまった……。
逢沢 光希
逢沢 光希
学校でなにが
起こってやがる
逢沢 優希
逢沢 優希
クラスでこんなに
死人が出るなんておかしいしね
私は幼馴染ふたりの部屋にいた。

深刻な空気が漂う中、
3人で顔を突き合わせている。
逢沢 光希
逢沢 光希
今日暴れたあいつ、
あんなにキレやすいやつじゃ
なかったはずだ。
なのに、急にイカレやがった
逢沢 優希
逢沢 優希
うん、少なくとも
スマホ取られたくらいで
怒るようなやつじゃないよ
あなた

スマホ……そういえば、
授業中なのにあの動画、
【加害者同盟】の動画を
熱心に見てたよ

逢沢 優希
逢沢 優希
え? あいつが?
でも、先生がスマホを
取り上げたとき、なにも映って
ないって言ってなかったっけ
あなた

うん、だからおかしいなって

すると優くんは、
難しい顔で黙り込んだ。

ややあって、静かに口を開く。
逢沢 優希
逢沢 優希
死んだ人間や凶暴化した
人間の共通点は、
例の【加害者同盟】の動画を
見てたってことだ
逢沢 光希
逢沢 光希
なら、俺たちも見てみるか?
……あの動画