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第17話

17Channel 力の使い道
翌日──。
先生
先生
今日は残念な知らせがある
朝のホームルームで先生から告げられたのは
相田くんと直哉くんの死だった。
クラスメイト1
クラスメイト1
もう嫌ああっ
クラスの女子が泣きながら机に突っ伏す。
クラスメイト
クラスメイト
先生なんとかしてくれよ!
こんなにクラスで死人が出てるんだぞ!
クラスメイト2
クラスメイト2
こんなのもう、
呪いとしか思えないっ
先生
先生
呪いなんてあるわけないだろう
クラスメイト
クラスメイト
じゃあ先生は
なんだって言うんですか!
先生
先生
それは……。とにかく、
思いつめて死にたくなる
前に相談しろよ
そう言って、逃げるように
教室を出て行ってしまう先生。
逢沢 光希
逢沢 光希
大人は当てにならねえ
光くんと優くんが、
私の席までやってくる。
逢沢 優希
逢沢 優希
このままじゃ、みんな死ぬ。
そのためには……。
あなたの力が必要だ
優くんは私に顔を近づけて、
なぜか周りを気にするように小声で言った。
あなた

私の?

逢沢 優希
逢沢 優希
みんなを守るためには、
あなたに全員に触ってもらって、
死期が近い人間を見つけて
もらうしかない
逢沢 光希
逢沢 光希
それなら守る対象が
はっきりするから、
助けやすいな
逢沢 優希
逢沢 優希
ただ、あなたの力のことを
知られるのは危険だ
逢沢 光希
逢沢 光希
ああ、知ったやつが、
あなたを逆恨みするかもしれないし、
逆に自分が助かるために
乱暴するかもしれない
あなた

でも……それが私にしか
できないことなら、やるよ

あなた

(もう見てるだけで、
なにもできないのは嫌だから)

逢沢 優希
逢沢 優希
あなた、今日一日を使って、
教室内ですれ違うときや、
プリントを回すときに
さりげなくみんなに触るんだ
あなた

わかった

強く頷き、そのあと私はタイミングを見計らって
クラスメイトに触れていった。

そして、光くんと優くんと
移動教室で廊下を歩いているときだった。
井上
井上
いけない、筆箱忘れちゃったから
取ってくる
前を歩いていた同じクラスの女子──井上さんが、
こちらに向かって走って来る。

そのとき、わずかに肩が触れ合った。

バッと頭に学校のプールサイドの映像が浮かび、
そこには自分の手足を縛り、
横になっている井上さんの姿がある。

プールサイドを転がりながら、
ドボンっと水の中に落ちて溺死する……。

そんな死のビジョンが見えた。
あなた

うっ……

あなた

(人が死ぬ瞬間は、
いつ見ても慣れない)

よろめく私を両隣にいた幼馴染たちが
とっさに支えてくれる。
あなた

ありがとう

手短にお礼を伝えて、
私は急いで井上さんを追いかける。

そして、その腕を強く掴んだ。
あなた

井上さん!

井上
井上
え?
あなた

今日、先生にプール掃除を頼まれても、
絶対に引き受けちゃダメ

井上
井上
は?
そう忠告するも、
井上さんは怪訝そうに眉を寄せる。
あなた

お願い、絶対にプールに
行かないって約束して

井上
井上
わ、わかったから、
手、離してくれる?
授業に遅れちゃう
不審そうにしながら、
井上さんは筆箱を取りに行ってしまう。

それを見送っていたら、
隣に光くんと優くんが並んだ。
逢沢 優希
逢沢 優希
見えたの? 死のビジョンが
あなた

うん……

逢沢 光希
逢沢 光希
あの調子だと信じてなさそうだな。
念のため、放課後にプールに
行ってみるか
あなた

(何事も起きなければ
いいのだけれど……)

そんな不安を抱えたまま、
迎えた放課後……。

井上さんは帰り支度をして、
鞄を肩にかけて教室を出て行く。
逢沢 優希
逢沢 優希
よかった。井上さん、
掃除当番頼まれなかったんだな
あなた

このまま帰るだろうし、
あの子のビジョンは
今日のことじゃなかったのかも

逢沢 光希
逢沢 光希
念のため、プール行っとくか?
あなた

そうだね

念には念を入れて、
私たちは プールへ行くことにしたのだが……。
逢沢 光希
逢沢 光希
なんか騒がしくないか?
プールに近づくにつれて、
悲鳴が聞こえる。
クラスメイト
クラスメイト
大変だ、井上さんが
プールに落ちたんだって!
あなた

え!?