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第7話

7Channel 新たな真実
あなた

ダメ!

ふたりの手からベルトを奪おうとするが、
力が強くてびくともしない。
あなた

なんでっ、やめてっ、
やめてよ、ふたりとも……っ

涙が目に滲む。
あなた

(これが、本当にあの動画のせい
なら……っ)

私は座卓にあったふたりのスマホを
握り締めて叫ぶ。
あなた

もうやめてよ! 
私の大好きな人たちを
連れていかないで!

声の限り泣き叫ぶと、
ふいにふたりに抱きしめられる。
逢沢 光希
逢沢 光希
泣くな
逢沢 優希
逢沢 優希
もう大丈夫だから、
心配かけてごめんね
あなた

あ……

あなた

(ふたりとも、
我に返ったんだ)

安堵したら、急に震えが襲ってきた。
あなた

よかった……っ、
本当によかった……っ

私はふたりを抱きしめ返して、
声をあげながら泣いた。

少しして、落ち着いた頃……。
逢沢 優希
逢沢 優希
やっぱり動画が関係してそうだね
逢沢 光希
逢沢 光希
なら、動画を見なきゃ
いいんじゃねえか
逢沢 優希
逢沢 優希
そう単純な話でもないと思う。 
あの動画への執着ぶり、
自分で体験してわかっただろ?
逢沢 優希
逢沢 優希
動画を見た人間は、
なぜかその動画にものすごく
執着するようになる。そうして、
だんだんおかしくなっていく……
あなた

そうだね、私も動画を
見てるとき、吸い込まれるような、
変な感覚に襲われたもん

逢沢 優希
逢沢 優希
一度でも見たら、
ダメなのかもしれない。あとで、
動画が見たくてたまらなくなるかも
逢沢 優希
逢沢 優希
でも、どうしてあなただけ
大丈夫だったのかな?
あなた

え?

逢沢 光希
逢沢 光希
確かにな。お前は俺たちが
おかしくなってるとき、
俺たちを止めようとする
理性があったんだろ?
逢沢 優希
逢沢 優希
最初に動画を見たときも、
あなたが正気を失いそうに
なってた俺たちを現実に
引き戻してくれた
逢沢 光希
逢沢 光希
動画を見たタイミングは
同じだっただろ
逢沢 優希
逢沢 優希
動画の影響を受けやすい人間と
そうでない人間がいるのかも
逢沢 優希
逢沢 優希
ともかく、もし死にたくなったり、
誰かを傷つけそうになったときは
止められるように──
優くんは私のほうを見る。
逢沢 優希
逢沢 優希
しばらくの間、3人で
一緒に暮らすことにしない?
逢沢 光希
逢沢 光希
は?
あなた

え?

私と光くんの声が重なる。
逢沢 優希
逢沢 優希
たぶんだけどこの動画、
孤独じゃない人間には
効かないんじゃないかな
逢沢 優希
逢沢 優希
正気に戻してくれる人間が
そばにいれば、死の思考に
落ちそうになっても、踏み留まれる
あなた

お互いの存在が、
生に繋ぎとめてくれる命綱なんだね

逢沢 光希
逢沢 光希
それなら、俺たちはなにがあっても、
この手を離さずにいりゃあいい
私たちはお互いの存在を感じるように、
手を握り合った。

***

数日間、休校になり、
学校が再開すると……。

私たちはまず、職員室に向かった。
逢沢 優希
逢沢 優希
……というわけで、
この動画のせいで、
みんなはおかしくなってるんです
逢沢 光希
逢沢 光希
教師の権力振りかざして、
没収してくださいよ
【加害者同盟】の動画を見せながら、
事情を話すが……。
先生
先生
いくらショックなことが
あったからって、
変な妄想はするなよ。
第一、動画なんて
なにも映ってないじゃないか
***
逢沢 優希
逢沢 優希
この間と同じだ、
先生にはこの動画が見えてない
逢沢 光希
逢沢 光希
んだよ、それ……。
俺たちにしか見えて
ねえってことか?
逢沢 優希
逢沢 優希
この分だと、呪い説を
信じるしかなさそうだね
生徒にしか見えない動画。

一度見たら、何度も見ずには
いられない呪いの動画。
あなた

呪いなんて、
どうやって立ち向かえばいいの……

逢沢 優希
逢沢 優希
今のところ、被害が出てるのは
うちのクラスだけだ。
ということは、この呪いは
うちのクラスに関係があるんだと思う
逢沢 光希
逢沢 光希
なら、クラスのやつらに、
今わかってることを話す必要が
あるんじゃねえか?
あなた

そうだね、これ以上、
死人を出さないためにも……