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第2話

2Channel 死の足音①
亜子が自殺してから1ヶ月後。

今日はあの日と同じ雨が降っていた。

憂鬱な登校中、傘を差しながら歩いていると、
両隣に誰かが並ぶ。
???
???
おはよう
顔を覗き込んでくる彼は、
逢沢 優希あいざわ ゆうきくん。

通称、ゆうくん。

女子からは『王子』と呼ばれている
クラスの人気者だ。
あなた

おはよう。
それから、こうくんも

???
???
おう
ぶっきらぼうに答えたのは、
逢沢 光希あいざわ こうきくん。

通称、こうくんだ。

一匹狼で、教室でもひとりでいることが
多い光くん。

見てくれがヤンキーみたいなので
近寄りにくいけれど、
女子の隠れファンがたくさんいる。

彼らは性格こそ真逆だけれど、
見た目はそっくりな双子で、私の幼馴染だ。
逢沢 優希
逢沢 優希
あなた、はいこれ
優くんはいきなり鞄に
手を突っ込んだかと思えば、
私にお菓子を差し出してきた。
あなた

え……なんでチョコ?

目をぱちくりさせていると、
今度は反対側から頭を軽く小突かれる。
逢沢 光希
逢沢 光希
辛気臭い顔してっからだろ
あなた

(ふたりは私が落ち込んでることに
気づいてるんだ)

あなた

ふたりとも、ありがとう

さりげなく寄り添ってくれるふたりに
胸がいっぱいになりながら歩いていると──。
クラスメイト1
クラスメイト1
きゃっ
私たちを後ろから追い抜くように
走ってきた女の子が転ぶ。
あなた

大変っ、大丈夫?

助けようと彼女に駆け寄る。
逢沢 優希
逢沢 優希
これ、きみの?
優くんがそばに転がっていた
ユリの花束を拾い上げた。
クラスメイト1
クラスメイト1
あ、うん……
あなた

(なんでユリの花束なんて
持ってるの? 教室に花を飾る
習慣なんてなかったはずだけど……)

不思議に思いながら、
私は彼女に手を差し伸べる。
あなた

掴まって?

クラスメイト1
クラスメイト1
あ、ありがとう
お互いの手が触れ合った途端、
ぐわんぐわんと世界が回った。
あなた

……っ

あなた

(これ、は……)

覚えのある感覚だった。

めまいと同時に、
どくどくと鼓動が加速する。

そして、教室で手首を切り、
血だまりに沈む彼女の姿が頭に浮かぶ。
あなた

(死のビジョンだ……)

親友が自殺した日から、
私には近い未来に死ぬ人間が
わかるようになった。

触れた人間の死ぬときのビジョンが
見えるようになってしまったのだ。
あなた

……なにか……悩みでもあるの?

あれは間違いなく自殺。

彼女が死のうとしているのかも
しれないと思ったら、声が震えた。
クラスメイト1
クラスメイト1
な、なに急に。変なの
引きつった顔で笑う彼女に、
胸騒ぎがする。
逢沢 光希
逢沢 光希
おい……そろそろ
立たせてやったほうがいい。
制服が濡れる
光くんが彼女のスカートに
視線を落とす。
あなた

あ、そうだよね。
変なこと言って、ごめんなさい

彼女の手を引っ張って立たせる。

すると彼女は優くんから、
ユリの花束を受け取った。
クラスメイト1
クラスメイト1
私、急いでるから
早口でそう言い、
走っていってしまう彼女の背を見送る。
逢沢 優希
逢沢 優希
あんなに走って……。
また転ばないといいけど……
逢沢 光希
逢沢 光希
それもだけど、
挙動不審じゃなかったか?
ふたりの会話を聞きながら、
ふと地面にスマホが落ちているのに気づく。
あなた

これ……あの子のかな?

逢沢 優希
逢沢 優希
転んだときに
落としたんだろうね。
急いでたみたいだし
逢沢 光希
逢沢 光希
まだ時間あるだろ。
なにをそんなに急いでたんだか
私はスマホを拾い上げる。

ふと視界に入った画面に
映っていたのは……。
あなた

【加害者同盟】……?

【加害者同盟】という配信者が
動画をアップロードしている
サイトのようだった。