私が病院にいた数日の間に、雄英は寮生活になっていたらしい。
寮かぁ、楽しみだなぁ〜
皆と同じところに住むんだもんね。
夜遅くまで話したり遊んだりできるのかな?!
退院し、今日は学校を休んで、皆が帰ってくる前に部屋作りをする。
私は和も洋も好き。
だから、畳を一部敷いて、その上には机。
テレビでも見ながら勉強、、、
全然集中できないだろうけど最高の日々だろうなぁと思い、運んだ。
大きな寮の中で私が1人ポツンといる共同スペース。
医師からも安静にと言われているので鍛錬できない。
じゃあ何しようか考え、ついに決めた。
櫂醨:(よし、絵を描こう。)
私は皆が来るまでずっと描き続けた。
上鳴:ただいま〜、、、って櫂?!
切島:えっ、あ、本当だ!!櫂、もう大丈夫なのか?!
櫂醨:、、、
瀬呂:おーい!
勝己:おい櫂!!!
櫂醨:うわっ、、、あぁ、なんだ、かっちゃん達かぁ〜、驚かさないでよ〜
上鳴:なんだこれ?、、、さっきまで子供でもいたのか?
櫂醨:なーに言ってんのよ。私が描いたの!どう、これはね〜、かなり上手く描けたんだよ?
上鳴・切島・瀬呂:、、、ブフォッ
櫂醨:あっ、ちょ、なんで笑ってるの?!失礼なんですけど〜?!
上鳴:アハッ、、、待って、これ、お前が描いたのかよ、、アハッ
瀬呂:ないわ〜
切島:よ、幼稚園児が描いたのかと思ったぜ、、、
櫂醨:ハァァァ?!
勝己:櫂の絵はあの刀以外クソだもんな。
櫂醨:ちょっと、かっちゃんくらい味方してよ。
勝己:するわけねぇだろ。
櫂醨:んもう〜、知らない!!
三奈:あっ、櫂ちゃんじゃん!退院できたんだね!良かったよ〜!
響香:あんたら櫂の周りに集まって何してんの?
上鳴:お、おぅ、、、か、櫂が描いたんだってよぉ、ブフォッ
櫂醨:ムッスー
響香:ん?
響香・三奈・葉隠:、、、(何を言ったら良いんだろう、、、)
葉隠:か、櫂ちゃんの絵は可愛いね!
響香:そ、そうだな!!
三奈:ユーモアに溢れてる〜!!
櫂醨:別に〜、無理しなくて良いもん。どうせ私の描いた絵なんて、下手クソなんですよ〜ムッスー
響香:そ、そんなことないって!
葉隠:そうだよ!!
もう、、、
皆、無理しすぎ、、、
逆に悲しくなってくるじゃん。
焦凍:ん?何見てんだ?
皆:(お、最後の挑戦者!!轟は櫂ちゃんの機嫌を直せるのか?!頼む、やってくれ!!)
櫂醨:ムッスー
焦凍:どうした、櫂、、、?
櫂醨:なんでもない。
焦凍:なんでもなくねぇよ。、、、何してんだ、皆、、、
麗日:か、櫂ちゃんの絵を見てたんだ〜!!
焦凍:見せてみろ。
麗日:う、うん、、、
焦凍:ジー
皆:(コメントはなんだ?!)
焦凍:櫂って、こう言う絵、描くんだな。
皆:?!(それはダメだろ、、、)
櫂醨:、、、うん。下手でしょ。
焦凍:そんなことねぇぞ。可愛いと思うし、櫂らしいんじゃねぇか?個性的で。
櫂醨:、、、そっかぁ、個性的かぁ〜、、、!
焦凍:あぁ、別に下手じゃねぇからな。そんな顔してないで笑ってた方が良いぞ。
櫂醨:うんっ!ありがと、轟くん!
皆:(スゲェ〜!!!!!)
麗日:轟くん、感動したよ!!
瀬呂:流石轟だな!!
出久:轟くん、ありがとう!!
焦凍:ん?な、なんのことだ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!