轟くんと手を繋ぎながら歩いていると、焦げ臭い匂いがした。
すると、横の草陰で倒れた音がした。
そこにはさっきまで人の気配が、、、!
案の定、B組の子が倒れていて、轟くんが背負ってくれた。
私達は一刻も早く宿舎に戻ることにした。
しかし、走っていると鬼の気配がした。
嘘でしょ?
かなり多そうだし、私、今日輪刀持ってないんだけど?!
櫂醨:、、、轟くん!私、行かなきゃいけないとこができた。でも日輪刀持ってないから、先に取りに行くね!!
焦凍:えっ、ちょ、おい!!
私は、全速力で走り、宿舎に向かった。
『宿舎』
ブラドキング:おぉ、君は、、、血舞!!
櫂醨:あ、はい!
切島:櫂!
三奈:櫂ちゃーん!!心配したよぉぉ、、
ブラドキング:無事で良かった。
櫂醨:そうですか、でも、私、今から行くとこあるんで。失礼します。
ブラドキング:?!外に出るんじゃない!!
櫂醨:そう言うわけには行かないんですよ。、、、鬼が出てます。
ブラドキング:!!
櫂醨:と言うことなので。私は、刀取りに来ただけなんで。
三奈:お、鬼って、、、前、言ってたやつだけど、、、何なの?!
櫂醨:うーん、、、悪いやつ、、、いや、残酷なやつ、かな?
三奈:?
砂藤:ちょ、行かない方が良いって!
上鳴:そ、そうだぞ!
櫂醨:私は柱だから。行かなきゃ、ね?
そして、私は日輪刀を持って宿舎を出た。
どんどん鬼の気配が強くなってきてる、、、!
数も多そう。
でも、上弦はいなさそう。
私は、舞柱。
絶対鬼から皆を守る。
櫂醨:舞の呼吸、壱の型、舞扇!
うわぁ、この技使ってもまだ鬼がたくさん残ってる、、、
この技、ざっと10匹以上鬼斬れてるはずなんだけど、、、
こんな多い鬼、鬼舞辻はどれだけ人を鬼にしたの?
鬼の数だけ、人間は死んでいるのに。
今世でも、、、この世界でもあなたは残酷なことをするんだね。
やっぱり、早く倒さなきゃ。
櫂醨:舞の呼吸、陸の型、歌舞優楽・狂!
この技が終わり、足は手にほとんど力がなくなってきた頃、
マンダレイの『テレパス』が聞こえた。
ここにきたヴィランの目的はかっちゃん。
私は、どこか気付いていたけれど鬼で足止めされていたんだ。
急いでかっちゃんのところに行こう。
しかし、私の体は上手く言うことを聞かない。
別に、大きな怪我しているわけじゃない。
しかも私は少し鬼体質だから疲れも少しは取れていると思う。
やっぱ最後の技がキツかったか。
でも、かっちゃんが狙われているんだ。
早く行かなきゃ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!