第64話

64話
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2020/07/16 21:47
轟くんと手を繋ぎながら歩いていると、焦げ臭い匂いがした。

すると、横の草陰で倒れた音がした。

そこにはさっきまで人の気配が、、、!

案の定、B組の子が倒れていて、轟くんが背負ってくれた。

私達は一刻も早く宿舎に戻ることにした。

しかし、走っていると鬼の気配がした。

嘘でしょ?

かなり多そうだし、私、今日輪刀持ってないんだけど?!
櫂醨:、、、轟くん!私、行かなきゃいけないとこができた。でも日輪刀持ってないから、先に取りに行くね!!

焦凍:えっ、ちょ、おい!!
私は、全速力で走り、宿舎に向かった。
『宿舎』

ブラドキング:おぉ、君は、、、血舞!!

櫂醨:あ、はい!

切島:櫂!

三奈:櫂ちゃーん!!心配したよぉぉ、、

ブラドキング:無事で良かった。

櫂醨:そうですか、でも、私、今から行くとこあるんで。失礼します。

ブラドキング:?!外に出るんじゃない!!

櫂醨:そう言うわけには行かないんですよ。、、、鬼が出てます。

ブラドキング:!!

櫂醨:と言うことなので。私は、刀取りに来ただけなんで。

三奈:お、鬼って、、、前、言ってたやつだけど、、、何なの?!

櫂醨:うーん、、、悪いやつ、、、いや、残酷なやつ、かな?

三奈:?

砂藤:ちょ、行かない方が良いって!

上鳴:そ、そうだぞ!

櫂醨:私は柱だから。行かなきゃ、ね?
そして、私は日輪刀を持って宿舎を出た。

どんどん鬼の気配が強くなってきてる、、、!

数も多そう。

でも、上弦はいなさそう。

私は、舞柱。

絶対鬼から皆を守る。
櫂醨:舞の呼吸、壱の型、舞扇!
うわぁ、この技使ってもまだ鬼がたくさん残ってる、、、

この技、ざっと10匹以上鬼斬れてるはずなんだけど、、、

こんな多い鬼、鬼舞辻はどれだけ人を鬼にしたの?

鬼の数だけ、人間は死んでいるのに。

今世でも、、、この世界でもあなたは残酷なことをするんだね。

やっぱり、早く倒さなきゃ。
櫂醨:舞の呼吸、陸の型、歌舞優楽・狂!
作者
速さはそこまでだが、1回の型の時間が他と比べて長く、狂ったように舞い斬り続ける技。
この技が終わり、足は手にほとんど力がなくなってきた頃、

マンダレイの『テレパス』が聞こえた。

ここにきたヴィランの目的はかっちゃん。

私は、どこか気付いていたけれど鬼で足止めされていたんだ。

急いでかっちゃんのところに行こう。

しかし、私の体は上手く言うことを聞かない。

別に、大きな怪我しているわけじゃない。

しかも私は少し鬼体質だから疲れも少しは取れていると思う。

やっぱ最後の技がキツかったか。

でも、かっちゃんが狙われているんだ。

早く行かなきゃ。

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