錆兎:今からいうことは、すぐには信じられないものだと思う。すぐに信じなくても良い。だがそれが事実だということだ。
皆:ゴクッ、、、
錆兎:まず初めに言う。俺達、、鬼殺隊は、皆転生者だ。
皆:、、、えぇぇぇ?!
瀬呂:嘘だろ、、、?!
三奈:て、転生者って、、嘘、、ってか鬼殺隊ってことは錆兎くんも?!
錆兎:あぁ、そうだ。
焦凍:転生者、、、
錆兎:俺達は前世、大正時代を生きていた。俺はすぐに死んでしまったが、櫂と真菰と俺は、鱗滝さんと言う鬼殺の剣士を育てる育手の元で育った。俺達は皆、親や兄弟を鬼に殺され、引き取られた。
出久:櫂ちゃんが、、かなり前だけど言ってた、、ことって、前世のことだったんだ、、
勝己:(櫂、、だから俺の知らねぇ櫂がいたんかよ、、)
錆兎:ここからは俺や真菰が死んで、同じ鬼殺隊柱の義勇に聞いたことなんだが、櫂は前世の鬼舞辻戦で「痣」が出た。
焦凍:っ!!痣、、(俺が振られたときも、、言ってた、、)痣なんて、、気にしねぇって言ったのにっ、、
真菰:気にするよ、櫂ねぇちゃんなら。、、、いや、誰でも痣の意味を知ったら、、
焦凍:意味?
錆兎:あぁ。、、、冷静になって聞いて欲しい。痣が出ると、、、
皆:ゴクッ、、、
錆兎:25歳くらいで死んでしまうんだ。
皆:!!!
焦凍:嘘、、、だろ、、、
錆兎:櫂は今世でも鬼舞辻戦のとき痣が出た。そして鬼舞辻に勝った。俺達がもっと強かったら、、櫂に無理をさせて痣を出させなかったのに、、俺達の力不足なんだ。
麗日:そんな、、じゃあ、、
錆兎:あぁ、櫂は、、、、櫂は、、、後少しで死んでしまうかもしれない。
皆:っ!!
錆兎:生きてはいるんだ。胡蝶さんがそれは知っている。
三奈:じゃ、じゃあその胡蝶さんに、、聞けば良いんじゃ、、
錆兎:胡蝶さんは薬を櫂に直接ではないが渡しているからまだ生きていることが分かっているんだ。でも櫂が住んでいるところは誰も知らないし、誰とも連絡をとっていない。
焦凍:そんな、、、
錆兎:だから今、、櫂を探している、、分かったか?
出久:、、、はい。
勝己:(何してんだよ櫂、、ってかおい、、櫂の誕生日って、、)
響香:く、薬もらってるってことは、25歳で死なないかもしれないってことですよね?!
錆兎:そうかもしれないしそうじゃないかもしれない。そこは分からないんだ。痣の存在すら知っているものは鬼殺隊の一部。だから薬も試作品だ。
真菰:だから、今、櫂ねぇちゃんを探しているの。、、、もし分かったことがあったら教えて欲しい。
上鳴:もちろん、、もちろんだ!!
切島:あぁ!!
錆兎:、、、櫂は、、本当に良い、、友人を持ったんだな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。