第70話

70話
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2020/07/18 12:09
櫂醨:ボー(やることないなぁ、、、)
目覚めてから1時間。

本来なら今は5限目。

個室の部屋で1人空をベットから眺めている。

誰かと喋りたいなぁ〜

お医者さんには

『絶対!絶対に安静にしていて下さいね!!!』

とても念を押された。

何故か聞くと、私よりも先に起きた宇髄さんや不死川さんが暴れるからだとか。

まぁあの性格だったらそうだろうなぁ、、

私も暴れるとはいかないけど普通に過ごしたい、、、

鬼舞辻との戦いが上手く思い出せず、

静かな病院の一室で、私はまた眠りについた。

そこから何時間経っただろうか。

ドアが開く音がした。

目を開けて、ゆっくりと見た。

1番、目に入ったのは紅白の目立つ髪。

あぁ〜、これは轟くんだなぁ〜。

隣にいるのは、、、出久かな、緑色の頭だ。

あれはお茶子ちゃんで〜、あれは百ちゃん、、、

って、A組皆いるじゃん。

私は起きた。
櫂醨:フワァァ〜、、、皆、おはよ〜、、、

皆:!!!

上鳴:の、呑気すぎねぇか、、、?

切島:だ、大丈夫か?!

焦凍:櫂!!!

櫂醨:ん〜、、、、ハッ、、、目、覚めた!

皆:(な、なんか大丈夫そう、、、)

三奈:うわぁん、ホント、良かったよぉぉ!!

八百万:私も、、、あのとき、私、、、

櫂醨:うぅん、、、ごめんね、私、鬼舞辻との戦い、あんま覚えてないって言うか〜、後もう少しで思い出せそうな感じって言うか〜、、、

蛙水:鬼舞辻?誰かしら?

櫂醨:あのね、、、これだけ、言っとくね。

皆:ゴクリ

櫂醨:私が倒しているのは「鬼」って言って、人間じゃないの。元は人間だったんだけど、鬼舞辻無惨ってやつに鬼にされるともうその人に自我は無くなって、本能で人間を食べる。

皆:っ!!

櫂醨:かっちゃんとか、まぁ一部は見たと思うんだけど、あの人間じゃない目をしていたやつが鬼舞辻無惨。私は鬼殺隊っていう隊に入ってて、それの1番上の階級、「柱」なの。

出久:えっ、、、そ、そんなこと今まで、、、

櫂醨:うん、ごめんね。鬼って怖いからさ。怖がらせたくなかったんだ。

出久:そ、そっか、、、

櫂醨:鬼舞辻を倒したら鬼は全ていなくなるんだけど、、、鬼っていうのは首を日輪刀っていう刀で斬るか太陽光に当てるかしないと倒せないの。でも、中には太陽を克服している鬼もいる。鬼舞辻は克服してないけど、首は克服してるから倒し方が複雑で、、、

葉隠:う、うん、、、難しいこと言ってるけど、、櫂ちゃんが、私達のために頑張ってくれてるんだよね!

瀬呂:ありがとな!

櫂醨:っ、、、うんっ!

焦凍:なんで、、なんで隠してたんだよ。

櫂醨:ホント、ごめんね。さっき言った通り怖がらせたくなかったし、あまり公にするものでもなかったからかな。

焦凍:でも、そのせいで櫂は1人で悩んでたんじゃねぇのか?!

櫂醨:轟くん、、、大丈夫だよ、私は1人で悩んでなんかいない。鬼殺隊の皆が、いるから。

皆:っ!!

櫂醨:でもね、だからって皆の存在が軽いってことじゃなくて、重いから言わなかったんだ。許してね。

三奈:う、うん、、、グスッ

峰田:ううっ、、オイラ、泣けてくるぜ、、、

八百万:私も、、何もできないでしょうけど、、心の力になってあげられれば、、!

櫂醨:ふふっ、ありがとうね。

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