焦凍side
年末年始休暇が終わった。
だから、そこからは夜に少し櫂の様子を見に行く。
生きているか、、、
櫂の手はいつも冷たくて、まるでもう死んでしまっているのかと思うほどに。
1月5日、櫂の誕生日は心拍数が0から10。
1月6日、心拍数が10から20。
1月7日、心拍数が20から30。
1月8日、心拍数が30から40。
医師:どんどん心拍数が上がっています。ショートさん、心配いりません。血舞さんは目を覚ますでしょう。
焦凍:っ!!、、、良かった、、、
1月9日、心拍数が40から50。
1月10日、心拍数が50から65まで行き、正常な心拍数に戻った。
そして1月11日。
土曜日。
今日は朝早く病院に行った。
『病院』
ガラガラガラッ
焦凍:櫂、、、起きてるか??
櫂醨:っ、、、おはよ、轟くん。
焦凍:っ!!、、、櫂っ!!ギュー
櫂醨:ふふっ、、、私、ちゃんと約束、守ったでしょ?
焦凍:そうだ、、な。
櫂醨:轟くん、お誕生日、おめでとう。
焦凍:っ、、、ありがとな。嬉しい。
櫂醨:うん。、、、あのね、もう検査は済んでるんだよ。きっと轟くん、来てくれるって思って起きた瞬間お医者さん呼んでね。でもね、私、動けないの。足に力が入らないの。手は少し入るけど、、
焦凍:だったら車椅子持ってくるか?ここの病院、デケェよな。だったら庭くれぇあるんじゃないか?
櫂醨:あるって言ってたよ。是非行ってくださいって。
焦凍:じゃあ俺が連れて行く。待ってろよ。
櫂醨:うん。
櫂醨side
久しぶりに会った轟くん達。
怒られるかなって思ったけど、全然優しくしてくれて。
皆には会ってないなぁ。
百ちゃん達にも会いたい。
もう私は、きっと死なないんだ。
だって25歳を超えたんだもん。
25歳になれたんだ。
私が。
ガラガラガラッ
焦凍:櫂、持って来た。行こう。
櫂醨:うん。
ヒョイッ『横抱きする』
櫂醨:えっ////
焦凍:どうした?1人じゃ乗れねぇだろ?
櫂醨:え、あ、うん。
焦凍:(初めて櫂が赤らめたよな?!)
三奈:櫂ちゃぁぁん!!目覚めたって聞いたけど、、、あれ?
葉隠:いない?!
出久:あ、ここに手紙ある!!
八百万:えっと、、、『櫂は今日俺といるから櫂に会いたかったら明日来てくれ。』ですって、、
上鳴:絶対轟じゃんそれ!!
瀬呂:好きだもんなぁ、櫂のこと。
勝己:あんの野郎!!!
切島:爆豪も好きだもんな〜!!
勝己:おいクソ髪、、殺されてぇのか!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。