第65話

65話
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2020/07/17 10:23
やっぱり、さっきの技のせいで本調子は全く出ないが、

今出せる限りの力で走った。

気配のある方へ急いで行った。

そこには、黒いもやに飲み込まれそうなかっちゃんが。
勝己:来んな、、、デク!

櫂醨:かっちゃん!!!!!
私はかっちゃんに手を伸ばした。

すると、かっちゃんを掴んだと思ったら、どうやら私も飲み込まれたようで、

辺りが暗くなった。

少しすると、光が見えて、

そこにはバーのようなところになっていた。
死柄木:あれ、君もついてきたんだ。ラッキーじゃねぇか。お前も丁度欲しかったやつだ。

トガ:かぁいいですねぇ〜!!お名前、なんて言うんですかぁぁ??

櫂醨:えっ、えっ、、、ここ、どこ、、、

勝己:おい!!!櫂、なんでお前も、、、!

櫂醨:かっちゃん!!

コンプレス:こいつも縛っておいた方が良いんじゃないか?

マグネ:女の子だもの、大丈夫よぉ。

死柄木:いや、こいつ、かなり強い。脳無を吹っ飛ばした。

ヴィラン:?!

トガ:あなたは可愛くて強いんですねぇ〜、良いですねぇ〜!!

トゥワイス:怖いやつだなぁ〜、すごいやつだな!!

櫂醨:、、、かっちゃん、ここから逃げよう。

荼毘:お前、馬鹿か?ここは敵のアジトだぞ。そう簡単に逃げられるわけねぇじゃねぇか。

櫂醨:っ!!(待って、善逸の声、、、)

荼毘:なんだ?今頃思い出したか?

櫂醨:そんな、、、わけないじゃない。(なんであなたの声が、あの、、優しくて、少しだけ過保護な善逸の声なの、、)

死柄木:お前はここから出れねぇぞ?

櫂醨:私、柱なんだけど。みくびらないでくれる?

死柄木:君が柱だってことはあの人から聞いてるよ。

櫂醨:あの人?、、、まぁ、良い。なんで私とかっちゃんがここから出られないって思ってるの?

勝己:(いつもの櫂じゃねぇ、、、)

死柄木:確かに君は強いよ。だけどねぇ、こっちには、あいつがいるんだなぁ、これが。

櫂醨:あいつ、、、?

死柄木:そう、鬼舞辻無残ってやつ。ほら、そこのドアの向こうにいるよ。

櫂醨:っ!!!!!
それを聞いた途端、ドアが開いた。

そこには、大正の頃と変わらない鬼舞辻の姿が。

あぁ、また感じる。

柱なのにとても足が震える。

恐怖が奥底から湧いてくる。
櫂醨:鬼舞辻、、、!お前ぇぇ!!

鬼舞辻:やぁ、また会ったね。君が来てくれて丁度良い。君をここで殺そう。

櫂醨:、、、は?お前になんて、ヤられないから。私がここでお前を倒す。

勝己:誰だよ櫂!!!

櫂醨:、、、

勝己:櫂!!!

櫂醨:かっちゃん、、、、こいつはね、、、本当に、、本当に、、、

死柄木:いやぁ、あんたがいてくれて嬉しいよ。こいつもあんたのおかげで攻撃してこない。

鬼舞辻:お前は何を言っているんだ。お前達に協力しているんじゃない。私がお前達を利用しているんだ。私は誰にも協力などしない。

死柄木:あっそ。

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