第86話

86話
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2020/07/24 11:51
出久side

『かっちゃん、、、かっちゃんは、櫂ちゃんがどこにいるか、、分かる?』

『櫂の居場所なんて見当ついてるわ。』

『!!じゃあ僕にも教えてっ!!』

『クソデクに教えるわけねぇだろ。俺1人で会いに行く。』

『どうして!!かっちゃんも櫂ちゃんを助けたいんでしょ?!だったら、僕のことを嫌いとか関係なく教えて!!錆兎くんにも言われたじゃない!!』

『うっセーなデク!!デクが1人で考えろ!!』

『そ、そんなっ、、』

『俺は明日にでも会いに行く。ついてくんな。櫂に会いたければ自分で探せ。』

『か、かっちゃんっ!!』
『翌日』

伝えなきゃ、、

轟くんに。

昨日、アルバムを全部あさって櫂ちゃんと一緒にいたところを探した。

轟くんの行った通り、近すぎず遠すぎず。

バレないような場所。

そして、櫂ちゃんの心に残っている場所。

そして、絞れたのは3箇所。

ここにいなかったら、どうしよう、、

なんでかっちゃんは教えてくれないんだろう、、

そして、轟くんに連絡した。

『ごめんね、1箇所に絞れなかった。全部で3箇所なんだ。でも、確実な証拠があるわけでもないんだ。』

『ありがとな、、候補ができただけでも良い。』

『かっちゃんはもう分かってるみたいなんだ。でも教えてくれなかった。』

『爆豪が?!、、、どうしてっ、、爆豪だって、櫂のこと好きなんだろ、、だったら櫂に生きて欲しいって思わねぇのかよ!!』

『と、轟くん、、』

『わ、悪りぃ。緑谷に当っちまって。』

『ううん、良いんだ。轟くんの気持ち、分かるから。』

『そうか、、、これから、会えるか?仕事は年末年始は休みだから、俺は櫂を探す。今からでも。』

『もちろんだよ。』
勝己side

櫂は、ゼッテェここにいる。

ここしか考えらんねぇ。

ここはド田舎で人の数も少ねぇ。

いるのは歳とった婆さん爺さんだけ。

かなり離れたところにスーパーがあるくらいで、あたり一面畑。

でも、ここにはあるものがある。

櫂のおばちゃんの家。

もう死んじまったけど、櫂はここが大好きだった。

櫂はおかん達のことも充分大好きだったとは思うが、櫂はおばちゃんのことが大好きだった。

俺とデクにおばちゃんを紹介してくれたときもスッゲェ嬉しそうにしてたし。

おばちゃんが死んじまった高2のときは、一時期マジで落ち込んでたな。

櫂にとって旅行の思い出とかよりもここの方が段違いに大切な場所なはずだ。

そして、見つけた。

櫂に会うのは何年ぶりだ?

髪の毛も切って少し短くなって、もみあげだけ少し長い。

櫂は婆さんと楽しそうに話して、それに見とれていた。

櫂が話終わっても俺の体は動かなくて、櫂と話していた婆さんに話しかけられたときにやっと気づいた。
お婆さん:おやぁ、、、もしかして、えっと〜、、、名前が思い出せんねぇ、、でも、櫂ちゃんが録画してたヒーローさんよねぇ?

勝己:、、、は?

お婆さん:櫂ちゃん、ヒーローは皆好きだけど特に好きな子がおるんねんなぁ。かなり多いんよぉ、わしゃぁ覚えとらんがね?お前さんはよくテレビ映ってるからねぇ、覚えとるんよ。他にもよくテレビ出る子は覚えとるよ。

勝己:、、、あいつ、、やっぱ櫂なんかよ、、

お婆さん:ありゃぁ、もしかして知り合いさんかのぉ?櫂ちゃんの家はそこ曲がった先にあるねん。行っておやり、櫂ちゃん、ここに何年も前に来たけど同年代の子はいないんよ。時々ここに住んでるおばちゃんの孫くらいしかねぇ。

勝己:櫂、、、

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