焦凍side
俺は、告白して振られた日から毎日のように言った。
『俺は、痣なんて気にしねぇ。』
『気にする!!』
そんな会話を卒業まで繰り返した。
でも櫂は首を縦には振ってくれなくて。
『卒業式』
麗日:うわぁぁぁん、皆と離れたくないよぉぉ、、
三奈:私もだよ〜
櫂醨:皆、大学行く?それとももう就職活動してヒーローになる?
焦凍:俺は大学行くぞ。
三奈:私は就職する!!
櫂醨:そっか、良いね〜
八百万:櫂さんは?大学に行きますか?
櫂醨:、、、私は、大学、行かないよ。
上鳴:やっぱそうだと思ったぜ!!櫂、頭使うより体だもんな〜
櫂醨:まぁ、それはそうだと思うけど、、、
響香:じゃあ就職すんだ!!どこの事務所?
櫂醨:、、、私、ヒーローにはならないの。
皆:?!
櫂醨:ごめん、、、なれないんだ。
出久:ど、どうして、、、
櫂醨:ごめんね、、皆のこと、応援してるから!!
勝己:お前、、ふざけたこと言ってんじゃねぇよ!!
櫂醨:ふざけてないよ、かっちゃん。本気なの。
焦凍:櫂、、、
櫂醨:、、、じゃあ、帰るね!!テレビに皆の誰かが出たら、絶対録画する!!この後、さび兄達にも会いたいから!!
響香:えっ、ちょ、櫂?!
櫂醨:さび兄達〜
錆兎:お、櫂、来たか。卒業、おめでとう。
櫂醨:ありがと〜
炭治郎:ヒーロー、なるんですよね!!
善逸:そうだ、櫂さんのヒーロー名ってなんですか?!
櫂醨:皆、、、ごめん、私、ヒーローにはならない。
皆:え?
櫂醨:あのね、、私、もう皆と連絡取れないの。
玄弥:な、何言ってんですか?
カナヲ:櫂さん、、、?
伊之助:櫂ノ助、よく分かんねぇぞ!!
錆兎:今まで頑張ってきたんじゃないのか?
櫂醨:そう、、だけど、、ほら、私、痣出来ちゃったじゃん。
皆:!!
錆兎:、、、ヒーローを目指さないことは分かった。でも、、なんで俺達と連絡がもう出来なくなるんだ。
炭治郎:そ、そうですよ!!俺、櫂さんが死んでしまわないって信じてます!!
善逸:僕、櫂さんがまた死んじゃうの、嫌です!!
禰豆子:わ、私も、、、!
櫂醨:ありがと、、死なないかもしれない。けど、私、もう死んじゃうなら1人で死にたいんだ。
カナヲ:そ、そんな、、
櫂醨:でも、、もし、25歳で死ななかったら、皆に会いに行くから。ね?
錆兎:俺は、、俺は、、、、!櫂と離れるのは嫌だ!!男らしくないが、ここは譲れない!!
櫂醨:さび兄、、、ごめん、、ごめんなさい、、さび兄、大好きだよ。皆も、大好き。じゃあね!
玄弥:えっ、ちょ?!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。