〈 ごほっ ごほっ 〉
《 風邪ひいたん? 》
〈 ううん大丈夫 〉
《 体調悪い時ぐらい強がらんでいいから 》
〈 強がってないもん 〉
《 じゃあ熱測ってみ 》
〈 うん 〉
" ピピピッ "
《 39.2もあるのによー大丈夫って言えたな 》
〈 だって熱あるなんか思ってないもん 〉
《 とりあえず寝てて 、お粥作ってくるから 》
〈 いやや 、 〉
《 え? 》
〈 ...いて 〉
《 ちゃんと言うて 》
〈 しんどいからもう言わん 〉
《 あ 、そう んじゃお粥作るしおやすみ 》
〈 待って 、ひとりにせんといて 〉
《 やっと言うたな 、まあ一回目で聞こえてたけど 》
〈 なんで2回も言わせたん 〉
《 熱やのに甘えん坊やから 》
《 とりあえず寝といて 》
〈 じゃあ寝るまでここ居って 〉
《 いいよ 》
〈 zzz.. 〉
寝るの早いとか言わないでください ←
《 お粥作ろっと 》
《 まずお米炊いて 、出来たら鍋でぐつぐつして 》
《 塩入れて 、あとなんやったっけな 》
作者料理できないタイプの女の子なので作り方テキトーです( )
《 あともうちょっとでできるな 》
〈 あなた〜 〉
《 駿くん寝とかなあかんやん 》
〈 ご飯の匂いしたから起きた 〉
《 熱やのに食いしん坊かよ 》
〈 食欲ある方がはよ治るねんで 〉
《 私もそうやからそれぐらい知ってる 》
〈 もうできる? 〉
《 喋ってるうちに出来た 》
〈 はよ食べよ 〉
〈《 いただきます 》〉
〈《 ごちそうさまでした 》〉←
《 駿くん薬飲みや 》
〈 嫌や 〉
《 なんでなん 》
〈 薬嫌いやもん 〉
《 薬のなにがあかんの 》
〈 錠剤は飲み込むの怖いし 、粉薬は苦いし 〉
《 錠剤が怖いのは分かるけど粉薬の苦いのぐらい高2やねんから我慢してよ 、 》
〈 だって 〉
《 はよ治してくれやな駿くんとデートできひんやん 》
〈 よし俺治す薬も飲む 〉
《 頑張ってみて案外いけるから 》
〈 飲めたらぎゅうしてな 〉
《 今日だけやで 》
〈 うんっ 〉
(( ごっくん ))
〈 えなあ飲めたで!!!俺すごない?? 〉
《 別に凄くはないけどぎゅうしたるわ 》
〈 ぎゅうううううううう 〉
《 熱出たらキャラ変すんのまじやめて 》
〈 なんで 〉
《 色々戸惑う 》
〈 ごめん 〉
〈 なあ 、明日熱下がってたらいちゃいちゃしよな 〉
《 明日の朝の気分によるわ 》
〈 けちやな 〉
《 もうしやんで 》
〈 むりやさしいだいすきかわいい 〉
《 必死かよ笑 》
〈 俺頑張って治すからな 〉
《 うん 、はよ寝えや? 》
〈 今から寝る 、おやすみ 〉
《 おやすみ 》
お熱の駿くん可愛いねずっとこのままでもいいぐらいほんまにかわいい( )
次の日私に熱うつって駿くん大惨事でした ←
めでたしめでたし 。(
おしまい 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。