『 なあ駿くん 』
「 何 」
『 私な今度クラスの女の子とご飯行くねん!! 』
「 あそうなん 」
『 どこ行くかは決めてないねんけどな笑 』
「 ふーん 」
『 なんで最近そんな冷たいん 』
「 気のせいやろ 」
( あなた )気のせいなわけないよね駿く〜ん。
あなたが嘘ついた時髪の毛触る癖私知ってるからね彼女なめんなよ。
てことで1発言ってやったゾ☆
『 んなわけないやん? 』
「 は?なにが? 」
『 気のせいとか嘘なんわかってるから 』
「 は? 」
『 髪の毛触ってるもん、自分でその癖分かってないやろ 』
「 知ってるわけないやん笑 」
『 何笑ってんの 』
「 誰が自分の癖分かんねん 」
『 最近ほんまどしたん 』
「 何がやねん 」
『 仕事から帰ってきてから私がおかえり言うてもただいますら言わんし日常会話すらしとらん 』
「 疲れてんねん分かるやろ 」
『 分かってるよ、だからちょっとでも癒せたらいいなって思っていつも以上にご飯だって頑張って作ってんねん。こっちのこと考えたことあんの? 』
「 ないし 」
『 ほんまふざけんなよ 』
『 一生懸命作ったご飯も食べて来たとか連絡無しに言われて捨てたりお金も食材も無駄にしてんねんで 』
「 お前誰に向かってそんな口聞いてんねん。
俺彼氏やけど一応年上やからな 」
『 一応なんやろじゃあいいやん。あと今の薄情な駿くん彼氏でもなんでもないから 』
「 何やねんお前 」
『 そんなんこっちのセリフやから 』
「 もう知らんで 」
『 そっくりそのまま返したる 』
『 自分のこと見直すんやったら今のうちってこと分かっといてな 』
「 どこまで上からなん 」
さあさあこんな言葉無視して私はとある人に愚痴でも言ってストレスの発散でもしましょうかね。
その相手のヒントは縦と横足して卍を作る人です←
答えはLINEで( )
LINE
あなた 恭平くーん
恭平 あなたちゃんからLINEしてくるとか
珍しいやんどしたん
あなた 当ててみてください
恭平 喧嘩したんか
あなた ざっつらいと
あなた てことで家行っていいですか
恭平 俺はいいけどみっちーに怒られんちゃん?
あなた あの人私のこともう好きじゃないですよ
恭平 まあええわおいで
あなた あざーーーす
駿くんにバレて追いかけられてもめんどくさいし(おい)とりあえず携帯と財布と家の鍵だけ持って静かに家でまーす←
❛ ぴんぽーん ❜
恭平「 どーぞ 」
『 おじゃましまーす 』
恭平「 なあ、 」
『 はい 』
恭平「 家出てくるほどでかい喧嘩したん? 」
『 しちゃいましたね 』
恭平「 何が原因なん 」
『 まず私が駿くんになんか言うたら全部空返事で、んで私が最近冷たいなあって言うたらあからさまに気のせいとか嘘ついて 』
恭平「 ほんで? 」
『 そっから私も嘘つかれたん嫌やったしムキになって 嘘なんわかってるで とか 日頃の不満ぶつけたりとかしちゃって 』
恭平「 んでみっちーも怒ったと 」
『 そういう事なんですよ... 』
恭平「 まあでも元はと言えばみっちーがあなたちゃんのことほったらかしたからやし、あなたちゃんは自分のこと責めんでいいと思うで 」
『 んーーー.. 』
恭平「 ほんまはみっちーと仲直りしたいんやろ? 」
『 したいです 』
恭平「 じゃあ1回腹割っt 」
『 無理なんです 』
恭平「 なんで 」
『 どうせもう見捨てられてるんです 』
恭平「 なんでそう思うん 」
『 私があんなにきつい言い方したから 』
恭平「 それは本人に聞かなわからんのちゃう? 」
『 聞く勇気ないです 』
恭平「 あのさ、あなたちゃんこれ見てみ? 」
そう言って私は恭平くんの携帯を渡されました。
『 え、 』
そこには
( 道枝 ) なあ恭平
あなたどこおる?
そこ居てへん?
きょうへーーい
あなた出ていっちゃってん
既読つけたんやったらなんか言うてやあ
恭平「 これ見てもまだみっちーあなたのこと見捨ててると思う? 」
『 恭平くん.. 』
恭平「 ほら帰る準備しとき、その間にみっちーに来てもらうから 」
『 ...はい!! 』
ツ ヅ ク .
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。