《 駿くん〜 、名字ちょーだい 》
〈 えっ/ 〉
《 なに照れてんのそゆことちゃうわ 》
〈 じゃあどゆことやねん 〉
《 私の名字ださいから道枝に変えたいねん 》
〈 何がダサいねん 〉
《 だって ✧✧ やで 》
〈 別にダサくなくない? 〉
《 でも私は道枝を味わいたい 》
〈 それやったら俺は山田っていう名字を味わいたい 〉
《 それはやまだくんに許可取れ 》
〈 あなたも俺の許可得てへんで 〉
《 駿くんの許可とか要らんやろ 》
〈 あほかさすがにいるわ 〉
《 なんでいるん 》
〈 家族が居てるから 〉
《 私も家族みたいなもんやん 》
〈 それは否めへん 〉
《 せやろ 、だからいいやん 》
《 今日だけ道枝体験させて 》
〈 どんな体験やねん笑 〉
《 道枝を体験できる体験 》
〈 そのままやん 〉
《 当たり前やん 、私にそんなひねったこと期待したらあかんしな 》
〈 確かに 、そんなに賢くないもんな 〉
《 頭のてっぺんからつま先までびっしりマグマ浴びせたろか 》
〈 怒る時のワードセンスいちいち癖強いのどうにかならんの 〉
《 癖強いとか自分で思ってない 》
〈 いや自覚して 〉
《 あほやからむり( ˙-˙ ) 》
〈 天才なんやろ 〉
《 おん 》
〈 どっちやねん 〉
《 勉強できひん天才 》
〈 どゆこと 〉
《 わかりやすく言うとピカソ 》
〈 はい?笑 〉
《 ピカソって一見下手やんでも天才って言われてるやんか 、だから私ピカソ 》
〈 絶対違うやん笑 〉
《 うっさい笑 》
〈 正論しか言うてないから笑 〉
《 だからうざい笑 》
〈 マジレスしすぎって長尾にも言われた笑 〉
《 いやまじで長尾さん正解笑 》
〈 俺も思うねんけどさ性格上治らへんねん笑 〉
《 いやもう知らん笑 》
〈 いつもやけどさ絶対最初から話逸れてるよな笑 〉
《 それは私も気にしてる笑 》
《 どうしても話それちゃうねん笑 》
〈 戻す気ならんの?笑 〉
《 なれへん笑 》
〈 戻せよ笑 〉
《 マジレス治せよ笑 》
〈 ごめんなさい笑 〉
《 てことで私今日だけ道枝体験するから駿くん ✧✧ 体験してな笑 》
おしまい 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。