テヒョンside
" お前のものじゃねえから "
俺はあなたの友達にそう言われた
それからキャリーバッグに服を詰めて家を出ていった
あの 男 も一緒に
昨日の電話であなたを泣かせてしまった
ほんとは俺だってしたくてしてる訳じゃない
さっきのビンタだってそうだ
やろうと思ってやったんじゃない
こんな事言っても言い訳だと思われるだろう
俺は正直浮気してた
それからあなたの事放ったらかして毎晩女と遊んでた
あなたが1人の時ベッドで泣いてるのも知ってた
けど俺は何もしなかった
後から後悔してもおそいのに
あの時、正直に浮気してたって言って浮気相手とすぐ別れてたら
今頃あなたは俺の隣で笑ってたのかな
本当に情けない
俺はちゃんとあなたの事を愛してた
けど俺はあいつを傷つけた
彼氏失格だな
そう思うと共にさっきの
" もうほぼ彼氏じゃないじゃん笑 "
を思い出してしまう
俺 馬鹿だよな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!