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第1話

怠い自分の性《ねぎりょーside》
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2020/04/15 09:10
『先日、Ωが判明した女優の〇〇さんは、同じ女優の〇〇さんと番い合っていることがわかりました、αとΩ、ということなので運命の番ということでしょうかね_』

流れてくるニュースに耳を傾ける

たかだかΩだろう
発情期が来るだけだ
それ以外何も変わらないのになんで差別なんか…

「…変なの」

ピッとテレビを消して薬を飲む

一昔前はピルとそこまで強くない抑制剤しかなく、発情期を抑えられなかったらしい

今は最新医療で一粒飲めば1ヶ月発情期を抑えられる薬もできた
急に来ても対応できるような薬もできた

だから今はこれでも恵まれてる環境なのだとみんなが言っていた

自分の性に気づいたのは中学生頃
軽い発情期が来て判明したんだったと思う

その時の発情期が最後
そのあとはずっと薬を使って抑え続けた
…だから溜まっていると思う


「はー…」

最近身体が火照るのは多分もうそろそろ来るはずなんだろうけど
絶対にバレちゃいけない







特にもちに


初めて会った時なんかビッと来て察した
でももちは気付いてないと思う

LINELIVEでキスされた時確信した


この人が運命の番なんだと



家に帰ってから軽い発情期が来た
すぐに薬を飲んだから本当かわからないけど





もちが距離を詰めてくるたびに胸がきゅっとした


「今日撮影だっけ…一応薬持ってこ」


撮影のときは必ず抑制剤やらなにやらを持っていく
運命の番はあまりにもめんどくさくてαが意のままに発情期を来させることだって簡単らしい


…まぁもちは気付いてないし平気だろうけど


「……バレない限り、俺は一生βなんだから」

誰に聞かれてるわけでもないのに呟いた





難しいジャンルってゆーのはわかってます!
でも書き通します!
もう一個の方も重ねてお願いします!

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