奈良に着いた。
新幹線に乗ってる間、俺は皆からたくさん質問された。
好きなものは何?とか他愛のないものばかりだけど。笑
「お前、1人で何喋ってんだよw w wほら、行くぞ!」
「お、おう。」
その後、たくさんの神社や寺を回り、ホテルに着いた。
何か知らないけど、あいつと部屋が一緒だ。
部屋に着いた途端、あいつが
「おい!ゲームしようぜ!
先生にバレないようにコンビニに行くゲーム!」
俺以外の人は賛成していた。
「マサイはどうする?やる?やらない?」
「...やりたい。」
「そう来なくっちゃ!w w w」
なぜだか分からないけど、そう答えていた。
そして、先生にバレないようにコンビニに行くゲームが始まった...。
まずは順番決め。
ジャンケンにより、決まった。
俺は1番最後だった。
皆が言うには、1番最後は結構ヤバいらしい。
ここで、運のなさが出てくるとは...。
「...俺、運苦手だわ。」
「運苦手ってなんだよw w w」
また笑われた。
俺はなぜか、日本語を上手く話すことが出来ない。
いつ変な日本語が出るか分からないから、人と関わらないようにしていた。
恥ずかしい思いをしないように。
でも、この時だけは恥ずかしいと思わなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。