第121話

百二十一話
328
2022/03/01 20:00
私ももちろん、そのニュースを見ている。

2月22日の夜、神奈川で。

その当日から今日まで、ちーくんは学校に来ていない。

しかも、あの兄弟と会ったとき、私が『東卍と抗争する相手で、抗争を有利に進めようとしているのなら、』と言ったら兄の方が少し反応していた。

おそらくあの兄弟の所属しているチームと東卍がぶつかったのだろう。

ニュースじゃ死人が誰とか分からない。

、、、もう、私のいる世界じゃないんだから、気にしなくて良いじゃん。

お母さんには随分前に部活がない日にお見舞いしに行くって言ったけど、実際私は毎日行っている。

私の世界はそういう世界だ。

普通の、大抵の人が住んでいる世界。



ピンポーン

武道:ユッキー。

恋幸:、、、タケミッチ。なんでここに、

武道:来てほしいところがあるんだ。きっとユッキーを傷つけちゃうところだけど、、絶対に来てほしい。

恋幸:、、、何自分で言ってるの、私を傷つけるかもしれないって言っておいて私がついていくと思う?もう私とタケミッチは他人なんだよ、

武道:お願いですっ、、!!!!ユッキー、、俺からの願い、聞いてくれませんか!!!

恋幸:っ、、何、、何があったって言うの、、

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