あれから1ヶ月ほど経った
普通の人からしたら1ヶ月なんて長いな〜としか思わないはず…
でも、私にとってあっという間の1ヶ月なんだ
この1ヶ月で私は前よりももっと体調を崩すようになった
"トンッ…トンッ…"
グクが背中を叩いてくれる
"ズキッ……"
"コクッ"
最近、話す事が出来ないほど痛い痛みに襲われることも多くなった
はぁ…
グクともっと話したいのに…
まだ…生きたいのに…
気づけば側にはグクと先生が立っていて
酸素マスクを付けてもらっていた
グクもそろそろ手術するのに
いつも私の側にいてくれる
グクが側にいないと不安になるほど私はグクを必要とするようになった
グクがいれば私は大丈夫
私はまだ生きるんだって思うんだ
最近、グクは頭を痛がるようになった
私にはその姿を見せないようにしているみたいだけど
私には隠し通せていないよ…
"ギュッ"
そうして私はまぶたを閉じた
グクの痛みなどを知らずに…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。