カエデが私たちを招集した。
私たちは一緒に住んでいる。
もちろん、アイツらとは部屋別だよ
何やらカエデが獲物を見つけたらしい…
カエデが前のホワイトボードにポスターみたいな
紙を貼った。
上の方に大きく“ MonsterSapphire”と書いてある。
どーやら知らないらしい
うわぁ〜、綺麗!
おぉー!
たぶん、りおだな。
りお、IT関係上手だから。
ちらり、りおの顔を伺うと得意げな表情をしてきた。
カエデの掛け声に合わせて「おぉー!」と息を合わせた。
みんな、気合いが入っている。
なぜって?
この3ヶ月獲物が見つからなかったからだ。
色々探し回ったけど、全然見つからなかったのだ!
今回は絶対にコレクションに入れる!
うんうん
なんでだろう。
この前楽しそうに強行突破してたのに。
窓ガラスを破り、煙幕を焚いて華麗に盗む。
とても鮮やかな姿だった。
ふーん、まあいっか。
私、強行突破だと待機組だから、むしろそっちの方が楽しい!
律がキャンディーを舐めながらだるそうに言う。
海外遠征だ!
久しぶりすぎる。
律はあんまりテンションが上がってないみたい
なんだ、楽しみじゃん!
了解!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。